2008 Fiscal Year Annual Research Report
慢性閉塞性肺疾患の発症機序と体格に関する研究 -画像解析と遺伝子多型解析の融合
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18590847
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中野 恭幸 Shiga University of Medical Science, 医学部, 講師 (00362377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 惠美子 京都大学, 医学部, 助教 (00378671)
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 体格 / 遺伝子解析 / CT画像解析 |
Research Abstract |
本年度は、「慢性閉塞性肺疾患の発症幾序と体格に関する研究-画像解析と遺伝子多型解析の融合-」の最終年度であり、研究の完遂を目指した。昨年度、一昨年度に引き続き、滋賀医科大学倫理委員会での承認のもと(2006年9月22日、承認番号18-60)、滋賀医科大学医学部附属病院受診中のものに対して、研究内容を充分に説明しインフォームドコンセントを取得した上で、肺機能検査、血液の採取、CTの撮像などを行った。本研究の最終年度にあたり、現在までに蓄積してきたデータを用い、CTデータのコンピューター解析を行い、慢性閉塞性肺疾患患者のサブタイプ分析を行った。また、疾患のサブタイプと体格との関係に関する検討などを行った。残念ながら、今回の研究においては遺伝子多型と画像解析結果の間に有意な関係を見いだせなかったが、慢性閉塞性肺疾患患者の体格とCTデータのコンピューター画像解析の間には有意な関係を見いだすことが出来た。すなわち、慢性閉塞性肺疾患患者のCTデータを解析することにより、この疾患は気道優位型および気腫優位型のサブタイプにわけることが可能であること、また、このうち気腫優位型のタイプに関しては、体格との関連が強いことが判明した。この結果に関しては、英文にて論文化し、国際誌にその結果を発表した。
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