2007 Fiscal Year Annual Research Report
マウスモデルを用いたリウマチ肺に対する分子標的治療法の開発
Project/Area Number |
18590854
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
谷 憲治 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70207166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 博久 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, COE研究員 (50403754)
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Keywords | リウマチ肺 / 関節リウマチ / マウス / ベスタチン |
Research Abstract |
申請者は、Anthritogenic mAB CocktailとLPSを用いたコラーゲン誘導関節炎(CIA)モデルによって、関節炎発症後のマウス肺に関節リウマチ患者の間質性肺炎に類似した間質性肺病変を作製できることを見出した。関節リウマチを含めた膠原病による間質性肺病変の動物モデルはまだ報告がみられないことから、今後本疾患の病態解明や治療法の開発に有用となることが期待できる。基礎的検討の結果、DBA/1(6週齢、female)マウスにAnthritogenic mAb Cocktail(Chodrex社製)2mgを一回投与(LPS投与を併用)することで、多発関節炎モデルを作製することができ、投与4週後に肺の病理組織学的所見として軽度の肺胞浮腫を認めた。そこで、さらにmAbの投与量と投与回数を増やすことで明確な間質性肺炎の像が得られるかどうかを検討した。mAbの投与量投与回数については以下のグループに分類した。対照群(mAb投与なし)、2mgx1回投与、2mgx2回投与(14日間隔)、2mgx3回投与(14日間隔)、および4mgx1回投与。その結果、対照群と比較して、2mgx3回投与および4mgx1回投与で肺の組織学的検査でびまん性の肺胞間質の浮腫と軽度の細胞(単核球)浸潤がみられた。今後は気管支肺胞洗浄や組織コラーゲン量の測定、コラーゲン染色を用いた組織学的所見にて間質性肺炎と線維化の判定を行い、リウマチ肺モデルとして確立させ、新規治療薬の開発に用いる予定である。
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Research Products
(3 results)