2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590873
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
宗像 浩 近畿大学, 医学部, 教授 (90111294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 外志朗 近畿大学, 医学部, 助手 (80411586)
早川 清雄 近畿大学, 医学部, 助手 (00368292)
佐藤 真弓 近畿大学, 医学部, 助手 (90388512)
吉田 浩二 近畿大学, 医学部, 講師 (60230736)
斉藤 昭夫 近畿大学, 医学部, 講師 (40153788)
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Keywords | 繊維化 / 筋線維芽細胞 / プロテオーム / transforming growth factor |
Research Abstract |
MRC-5のTGF-β処理による変化を、二次元電気泳動後の、MALD-TOF分析により解析した。TGF-β刺激により変化するタンパク質としてSM22が同定された。さらにwestern blotting, realtime RTPCRによっても、TGF-β刺激による発現が非常に増加することがわかった。さらに、二次元電気泳動、MALD-TOFでtropomyosinの発現上昇も観察された。 A549はII型肺胞上皮細胞に由来する肺腫瘍より得られた細胞株であると考えられている。それより得られるconditioned mediumでMRC-5を処理すると不活性化が起こる。conditioned mediumを限外ろ過膜で分画した後、C18逆相カラム、SMARTシステムを用いて活性物質の単離を試みた。SMARTシステムで分析を行つた結果、conditioned medium中には、10%FBS-DMEMに含まれるピークとは異なるピークが含まれていることがわかった。さらに、そのピークを分取し、MRC-5に対して処理をおこなうと、形態変化が誘導されることがわかった。この物質のUVスペクトルは260nmに単一の吸収極大がみられた。これまでの知見から、活性型の筋線維芽細胞から不活性型の星細胞へと形態変化を誘導する物質には、cAMPやPGE2が知られているので、EIA法を用いて、conditioned medium中のそれらの濃度を測定したが、MRC-5の形態変化における関与は見いだせなかった。
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