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2006 Fiscal Year Annual Research Report

薬剤投与実験可能な多発性嚢胞腎モデル動物の確立

Research Project

Project/Area Number 18590876
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

望月 俊雄  北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (00277120)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 若松 祐子  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 教授 (20026800)
Keywords多発性嚢胞腎 / ADPKD / PKD1 / PKD2 / Pkd1ノックアウトマウス / テロメラーゼ欠損マウス / トランスジェニックメダカ
Research Abstract

常染色体優性遺伝性多発性嚢胞腎(ADPKD)はPKD1遺伝子あるいはPKD2遺伝子の異常を原因とする、最も頻度の高い遺伝性腎疾患である。今回私たちは、マウスならびにメダカを使用して薬剤投与実験可能なADPKDのモデル動物を作製することを研究の目標に定めた。
はじめに、テロメラーゼ欠損マウスとPkd1ヘテロマウスとの交配により、ゲノムを不安定にさせるPkd1ヘテロマウスを作成した。ヒトと同じように体細胞変異が起こり、Pkdノックアウトマウス・ヘテロ接合体においてヒト類似の多発性嚢胞腎ができることが予想されるためである。第3世代まで解析中であるが、世代を経るにつれてテロメアは短縮するはずであり、それに伴い嚢胞は多く形成される傾向が見られた。今後、第6世代まで継代し、解析を進めていく。
次に、安価で簡便に飼育可能なモデル動物として小型魚類であるメダカを用い、Pkd2遺伝子欠失変異体を遺伝子導入したトランスジェニックメダカの作成を試みた。まず、ヒトPKD2遺伝子、マウスのPkd2遺伝子のシークエンスをもとに、フグならびにメダカゲノムデータベースを利用してメダカPkd2遺伝子をクローニングした。次に、N末端欠失変異体(エクソン1-4を欠失させる)、C末端欠失変異体(エクソン12-15を欠失させる)の2種類を作製し、それぞれ短縮させたクローンをメダカのEF1-α遺伝子(Elongation factor 1α)のプロモーターならびにGFPをタグとして付加した。受精卵での一過性遺伝子発現では、C末端欠失変異体を導入した場合において前腎に嚢胞が形成された。次に、C末端欠失変異体をもつトランスジェニックメダカの系統化を試みた。ヘテロ接合体での解析では、中腎に嚢胞は散在するものも認められたが、ヒトADPKDに認められるような嚢胞形成は現在のところ認められていない。現在、ホモ接合体を作成、また欠失変異体発現増加を試みている。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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