2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポドサイトの細胞生物機能に関わる中性アミノ酸トランスポーターファミリーの役割
Project/Area Number |
18590901
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
楊 國昌 杏林大学, 医学部, 助教授 (70255389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 好克 杏林大学, 医学部, 教授 (60204533)
秋元 義弘 杏林大学, 医学部, 助教授 (60184115)
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Keywords | ポドサイト / アミノ酸 / 輸送体 / ネフローゼ |
Research Abstract |
1.ヒト腎糸球体におけるLATファミリーの蛋白産物を免疫染色とWestern blotにて解析した結果は以下であった。 1)LAT1は存在せず、LAT2は近位尿細管基底膜側に加えてポドサイト細胞質とボーマン嚢上皮細胞膜に、LAT3はポドサイト足突起ボーマン腔側細胞膜に局在していた。 2)LAT3の発現は、胎児腎において、初期のS-shape stageにすでに認められた。 2.LAT3のポドサイトにおける更なる検討を行うために、マウスLAT3の解析を追加した。(研究発表1) 1)マウスLAT3をクローニングし機能解析を検討した結果、ヒトのLAT3と同一であることを確認した。 2)抗マウスLAT3抗体を作成し、ヒトでmRNAの強発現を認めていた肝、平滑筋、膵臓について、その局在を検討したところ、肝と平滑筋において細胞膜に明らかな存在を確認でき、飢餓時においては、さらなる高発現を認めた。 3)マウス糸球体においても、ヒトと同様にポドサイト細胞膜にその局在を認めた。 3.上記の結果から、現在LAT2においては、半月体形成性腎炎ラットにおけるボーマン嚢上皮細胞増殖の関与について、LAT3については、飢餓マウス糸球体におけるmTORシグナリングを介したポドサイト細胞内骨格の調節に関わる可能性について、各々検討を続けている。
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