2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590921
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Maternal and Child Health |
Principal Investigator |
道上 敏美 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), 環境影響部門, 部長 (00301804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 宏樹 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), 環境影響部門, 主任研究員 (10373515)
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Keywords | リン酸再吸収 / FGF-23 / megalin / klotho |
Research Abstract |
近位尿細管におけるメガリン依存性エンドサイトーシスとリン酸再吸収調節ホルモンであるFGF23の作用との関連について検討を試みた。メガリンのリガンドの一つで、他のすべてのリガンドの結合を阻害するreceptor associated protein (RAP)の可溶型分子のヒスチジンタグ融合蛋白質を恒常的に発現するCHO細胞を樹立し(CHO-His-RAP)、ヌードマウスに移植することにより、メガリン機能撹乱モデルを作製した。また、FGF23の機能獲得型変異体であるFGF23[R179Q]を恒常的に発現するCHO細胞(CHO-FGF23[R179Q])も合わせて樹立した。CHO-His-RAPをヌードマウスの背側皮下に移植することにより、形成された腫瘤から血中にHis-RAPが分泌されることを確認した。また、CHO-FGF23[R179Q]をヌードマウスの皮下に移植し腫瘤を形成させることにより、血中FGF23レベルの上昇、低リン血症を呈することを確認した。ヌードマウスにCHO-FGF23[R179Q]およびCHO-His-RAPあるいはCHO親株を移植し、経時的に採血し、血清リン値を測定したところ、CHO-FGF23[R179Q]とCHO-His-RAPを移植した群で、CHO-FGF23[R179Q]とCHO親株を移植した群と比較して、移植後2週目の血清リン値がより低い傾向を認めた。また、血中FGF23値は、CHO-FGF23[R179Q]とCHO-His-RAPを移植した群でCHO-FGF23[R179Q]とCHO親株を移植した群よりも低い値を示した。以上より、メガリン機能の異常に伴う過りン酸尿、低リン血症においては、種々の遺伝性低リン血症の場合とは異なり、血中FGF23値は上昇していないことが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] The Sp1 family of transcription factors regulates the human alpha 2 (XI) collagen gene (COL11A2) in Saos-2 osteoblastic cells.2006
Author(s)
Goto T, Matsui Y, Fernandes RJ, Hanson DA, Kubo T, Yutaka K, Michigami T, Komori T, Fujita T, Yang L, Eyre DR, Yasui N.
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Journal Title
Journal of Bone and Miner Research 21・5
Pages: 661-673
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