2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポリグルタミン蛋白質のユビキチン化阻害因子の探索と疾患治療への応用
Project/Area Number |
18590929
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩田 淳 東京大学, 医学部附属病院・研究拠点形成研究員 (40401038)
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Keywords | 神経変性疾患 / ポリグルタミン |
Research Abstract |
ポリグルタミン蛋白質のユビキチン化阻害因子の候補としてユビキチン様蛋白質について検討を加えることとした。まず、それらのcDNAクローニングを試み、FubI, ubl-5., FAT10, Isg15, urm1についてクローニングに成功した。それぞれを哺乳動物内で発現可能な発現ベクターヘサブクローニングした。特異抗体が存在しないため、N末端をエピトープタグ法を利用してヘマグルチニン標識し、培養細胞内での発現をウェスタンブロット法、蛍光間接抗体法にて確認した。一方、ポリグルタミン蛋白質を恒常的に発現する細胞系を構築した。培養細胞としてHeLa細胞を使用し、EGFP標識したハンチンチンエクソン1を定常的に発現する細胞系の作成を試みた。細胞内の局在による影響を検討するため、局在シグナルのないもの、核移行シグナルを有するもの、核外輸送シグナルを有するものについてそれぞれ正常長さのポリグルタミン鎖(25)、そして病的長の46, 72, 97をそれぞれ有する細胞系を作成した。それぞれの発現の確認をウエスタンブロット法、直接蛍光法にて細胞内での局在を含めて確認した。 上記の12種類の細胞についてユビキチン様蛋白質を強制発現し、ポリグルタミン蛋白質との相互作用について検討した。上記のうちFubIについて細胞内での共局在を確認した。また、免疫沈降法によってポリグルタミン蛋白質への結合を確認した。 今後はその相互作用について、ユビキチン化との相互作用について検討を加えていく予定である。
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