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2006 Fiscal Year Annual Research Report

タウオパシーにおける神経変性メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 18590942
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

石原 武士  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60335594)

Keywordsタウ蛋白 / タウオパシー / 神経変性疾患 / 動物モデル / カルパイン / カルパスタチン
Research Abstract

アルツハイマー病を始めとする認知症性疾患の増加は、単に医学的のみでなく社会的、経済的にも極めて深刻な問題であり、それらの治療法・予防法の開発は重要な課題である。研究代表者は、多くの認知症性疾患に深く関与しているタウ蛋白を中枢神経系に過剰発現させたマウスを開発し、研究を行ってきた。当研究では、タウ蛋白の過剰発現による神経変性・神経細胞死のメカニズムを解明することを目的として、神経細胞死に深く関与しているカルパインの抑制因子であるカルパスタチンが発現していないマウスとタウ蛋白過剰発現マウスを交配させ、行動学的、組織学的、生化学的な実験を行っている。
これまでは、タウ蛋白過剰発現マウスおよびカルパスタチンノックアウトマウス(CS-KO)の交配ラインの作成に最も時間と労力を要した。2つのそれぞれのマウスのラインを維持繁殖させながら、かつ交配ラインを確保することになるが、交配そのもの、また交配ラインの各個体の遺伝子型など実験者が制御することができない因子も多く、実際に、CS-KOの交配効率は予想以上に悪く、当初は目的とする遺伝子型を持つ個体の確保に難渋した。CS-KOを開発した研究者にも助言を求めて工夫し、通常期待できる6割程度の出生数が確保できるようになった。
現時点では、重複遺伝子改変マウスの解析としては、生後9ヶ月までの行動学的実験はほぼ終了し、組織学・生化学的実験は着手したところである。これは、実験の効率上、マウスの屠殺を要する組織学・生化学的実験は、月齢が最も高い個体が確保できてから行う必要があることによる。行動学的実験の結果からは、重複遺伝子改変マウスでは明らかに異常なひきつり運動が増加しており、仮説の通り、タウ蛋白の過剰発現による神経変性には、カルパイン・カルパスタチン経路が関与していることが示唆される。今後は、当初の計画に従い、組織学・生化学的実験を中心に進めていく予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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