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2007 Fiscal Year Annual Research Report

タウオパシーにおける神経変性メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 18590942
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

石原 武士  Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60335594)

Keywordsタウ / タウオパシー / 神経変性 / カルパイン・カルパスタチン経路 / モデルマウス / アルツハイマー病
Research Abstract

本研究では2種類の異なる遺伝子改変マウスを交配させた。1つは申請者らが開発したヒトタウ過剰発現マウス(PrP T44)であり、もう1つはカルパスタチンノックアウトマウス(CS-KO)である。CS-KOは、神経変性疾患のモデルマウスと交配させることにより、病態メカニズムの解明に寄与することが期待されており、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、プリオン病など様々な疾患のモデルマウスとの交配実験が行なわれつつある。
本研究の結果としては、PrP T44とCS-KOとの交配によって得られた個体では、PrP T44に比べて異常運動や病理所見の発現が早まるなど、タウオパシーにおける神経変性や細胞死にもカルパイン-カルパスタチン経路が関与していることが明らかとなった。しかし、その程度やメカニズムについては今後のさらに詳細な検討が不可欠である。また、今後の研究の結果によっては、カルパイン-カルパスタチン経路を抑制することにより、タウオパシーの治療や予防方法の開発に寄与する可能性があるが、その場合には、当研究で作成した重複遺伝子改変マウスに候補となる薬剤などを投与することで検討が可能である。
当研究の一義的な目的は、タウオパシーの病態メカニズムにおいて、カルパイン-カルパスタチン経路が神経細胞の変性や細胞死に関与しているかどうかを明らかにすることであり、一応の目的は達したものと考えられる。ただし、当然のことながら、次の段階の研究として、薬剤などでカルパイン-カルパスタチン経路を修飾することにより、タウオパシーの治療法や予防法の開発につなげていくことは重要である。カルパスタチンノックアウトを開発した研究グループは、カルパイン-カルパスタチン経路に作用し得る薬剤を既に報告しており、今後の新たな研究において、それらの薬剤を用いた治療法や予防法の開発研究に取り組んでいきたいと考えている。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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