2006 Fiscal Year Annual Research Report
中枢神経系におけるアンギオテンシンIIの制御機構とその影響の検討
Project/Area Number |
18590945
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
細見 直永 香川大学, 医学部, 助手 (70363190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
納谷 貴之 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (80398031)
河野 雅和 香川大学, 医学部, 教授 (20153489)
西山 成 香川大学, 医学部, 教授 (10325334)
木村 正司 香川大学, 医学部, 助教授 (30253264)
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Keywords | 脳・神経 / 血液脳関門 / アンギオテンシンII / 細胞間基質 / インテグリン |
Research Abstract |
平成18年度にはin vivoによるアンギオテンシンII負荷高血圧モデルラット(SD rat)と正常血圧ラット(SD rat)を用いた検討を行った。 アンギオテンシンII負荷高血圧モデルラットと正常血圧ラットのそれぞれにおいて血圧測定と脳組織アンギオテンシンII濃度の測定を行った。血圧は明らかにアンギオテンシンII投与により上昇し高血圧状態を呈したが、脳組織アンギオテンシンIIには有意な差を認めなかった。 以上の結果より、アンギオテンシンII負荷により血圧は明らかに上昇するものの、脳組織アンギオテンシン皿の上昇は認められず、血中アンギオテンシンIIが脳組織アンギオテンシンII濃度に関与している可能性は低いと考えられる。 血中アンギオテンシンIIが脳組織中に取り込まれないという可能性が高いが、取り込みと同じスピードでの排出経路が存在している可能性も考えられる。現在、アンギオテンシンII負荷高血圧モデルを作成し、更に動物数を増やしアンギオテンシンII負荷により脳組織アンギオテンシンII濃度が上昇しないことを確認するとともに、ラベルしたアンギオテンシンIIを同様に投与することにより脳組織中にラベルしたアンギオテンシンIIが検出されないかどうかの検討を開始している。
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Research Products
(11 results)