2007 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体ストレス誘導遺伝子,スタニオカルチン2の細胞死抑制作用と神経疾患での役割
Project/Area Number |
18590955
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
伊東 大介 Keio University, 医学部, 講師 (80286450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50276242)
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Keywords | 小胞体ストレス / スタニオカルチン2 / アポトーシスソ / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
Aiml:Stanniocalcin2(STC2)の神経細胞保護作用の分子機構の解明STC2は、脳虚血、アルツハイマー病でその発現が充進することが知られているが、他の変性疾患での作用は不明である.今回、神経変性過程で、小胞体ストレスが関与していることが報告されている遺伝性運動ニューロン疾患,seipinopathyにおいてSTC2の関与を検討した.変異型seipinをNeuro2a細胞に強制発現し解析したところ、野生型と比して、変異型発現細胞では、小胞体ストレスのマーカーであるBip/GRP78、CHOPとともに、STC2の有意な発現充進が認められた.したがって、STC2は運動ニューロン疾患、seipinopathyの病態にも関与している可能性が示唆された. Aim2:STC2ノックアウトマウスの作成とSTC2機能のIn vivo解析STC2の個体レベルでの生理作用、そして疾患への関与、役割を解明するため、STC2ノックアウトマウスを作成しその表現型、そして疾患モデルの適用により病態での意義を検討することが本研究の最終目標である.ノックアウトマウスの作成は順調に進み、C57BL/6とのコンジェニックを作成し、STC2(-/-)を得ることが出来た.形態学的、組織学的な検討を行ったが、現在のところ有意な異常は確認されていない.繁殖力に問題もなく、生後1年たったマウスにも大きな異常は見られていない.さらに、ロータロッドによる運動機能の評価でも有意な変化は認められていない.
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Research Products
(1 results)