2009 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体ストレス誘導遺伝子、スタニオカルチン2の細胞死抑制作用と神経疾患での役割
Project/Area Number |
18590955
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
伊東 大介 Keio University, 医学部, 講師 (80286450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50276242)
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Keywords | 小胞体ストレス / スタニオカルチン2 / アポトーシス / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
STC2ノックアウトマウスの作成と老化とSTC2の関連: これまでに、STC2(-/-)を樹立、その表現型解析の検討を行ってきたが、有意な差異は認めていない.21年度よりSTC2と老化との関連を検討するため、Klothoマウスの重要な表現型である低血糖、カルシウムホメオスタシスについて、Klohto、STC2のダブルノックアウトマウスを作成し検討した.空腹時血糖、血清カルシウム、リン濃度をでも、k1/k1,STC2(-/-)とk1/k1,STC2(+/+)を比較した限り、いずれにおいても有意差を見出せなかった.しかし、Klohtoマウスの重要な表現型の一つである骨軟化症について検討したところk1/k1,STC2(-/-)では骨代謝が改善していることを見出した。すなわち、骨密度(DEXA)が、k1/k1,STC2(-/-):31.3±2.4(mg/cm^2)(オス)、29.1±2.4(メス)、k1/k1.STC2(+/+):28.4±2.1(オス)、26.8±1.4(メス)とSTC2(-/-)ではいずれも有意差に骨密度が改善していた。((p=0.03(オス),p=0.04(メス))したがって、STC2の新規の機能として骨の石灰化抑止に作用する可能性が示された。 今後は、STC2を利用したによる骨粗鬆症への新たな治療戦略を確立したい。
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[Presentation] TDP-43プロテイノパチーの病態解明へのアプローチ-孤発性筋萎縮性側索硬化症患者からのiPS細胞樹立-2009
Author(s)
二瓶義廣, 八木拓也, 伊東大介, 小堺有史, 吉崎崇仁, 赤松和土, 岡田洋平, 川村雅文, 高橋愼一, 岡野栄之, 鈴木則宏
Organizer
第28回日本認知症学会
Place of Presentation
仙台
Year and Date
2009-10-21
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