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2006 Fiscal Year Annual Research Report

酸化LDL受容体LOX-1の新規機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18590985
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

久米 典昭  京都大学, 医学研究科, 講師 (20252455)

Keywords粥状動脈硬化 / 急性冠症候群 / レムナントリポ蛋白 / 糖尿病 / 血管平滑筋細胞 / スカベンジャー受容体 / 酸化LDL / LOX-1
Research Abstract

本年度の研究では、まずヒト血漿から超遠心法によりLDL分画とHDL分画を除去し、さらに、抗アポ蛋白A-I抗体と抗アポ蛋白B-100抗体によるアフィニテイーカラムにて結合しない分画として、レムナントリポ蛋白(RLP)を単離し、さらにそれを蛍光物質DiIにて標識する方法を確立した。また、LOX-1を安定に強発現するCHO細胞(および対照としての野生型のCHO細胞)を作製し、それら用いて蛍光標識RLPの取り込みを、蛍光顕微鏡下での観察および細胞からDiIを抽出しての蛍光量の定量で検討したところ、LOX-1を安定に強発現するCHO細胞のみにて蛍光標識RLPの取り込みがみられた。このDiI標識RLPの取り込みは、過剰量の非標識RLPを添加することにより、競合的に阻害された。これらより、LOX-1がレムナントリポ蛋白の特異的な受容体として作用することを示す直接的な証拠がえられた。
他方では、可溶型LOX-1を切断する生理的、病態生理的な刺激を探索するため、LOX-1を安定に強発現するCHO細胞に種々の刺激を加えた後に、細胞溶解物と培養上清の両者にて抗LOX-1抗体によるウエスタンブロットをおこなった。その結果、トロンビンの刺激により濃度依存的に培養上清中の可溶型LOX-1が増加した。細胞溶解物中のLOX-1は有意には変化しなかった。抗トロンビン薬のhirudinにより、トロンビンによる可溶型LOX-1の増加は阻止された。これらより、可溶型LOX-1の切断を促進する刺激としてトロンビンが作用していることが示された。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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