2006 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞を用いたヒト1型糖尿病の発症予知と予防的免疫細胞療法
Project/Area Number |
18590990
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
安田 尚史 神戸大学, 医学部附属病院, 臨床研究員 (50403233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横野 浩一 神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50144580)
永田 正男 神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70294220)
原 賢太 神戸大学, 大学院医学系研究科, COE研究員 (70397826)
森山 啓明 神戸大学, 大学院医学系研究科, COE研究員 (70372646)
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Keywords | 1型糖尿病 / 自己免疫 / 骨髄細胞 / CD11c / 制御性樹状細胞 / サイトカイン |
Research Abstract |
樹状細胞(DC)を用いた1型糖尿病(T1D)の免疫細胞療法は、樹状細胞を介する免疫制御による自己免疫性糖尿病の発症予防を目的としている。 T1Dのモデル動物であるNODマウスでは4-5週齢頃より膵島炎を生じるため、それ以前の2-4週齢での樹状細胞移入により免疫寛容の誘導を試みた。 1)NODマウス由来骨髄細胞を6日間培養後、CD11c陽性細胞を選択的に分離し骨髄由来樹状細胞とした。GM-CSFとIL-10にて培養した樹状細胞(G/10-DC)がNODマウス糖尿病の発症を顕著に抑制すること、また、GM-CSFとTGF-β1にて培養した樹状細胞(G/T-DC)では発症を完全に抑制することを見出し、NODマウス糖尿病に対する制御性樹状細胞を樹立した。さらに、用途に応じた最良の培養法とその適応を検討するためを以下の実験を行なった。 2)組織学的検討 G/10-DC投与群では、大半でperiinsulitisしか認めないものの一部にsevere insulitisが認められた。一方、G/T-DC投与群では、insulitisはmildなものしか認めずリンパ球の膵島への浸潤を著明に抑制した。以上よりG/10-DCとG/T-DCは異なった膵島炎の抑制を認めることを見出した。 3)細胞表面マーカーとFITC-dextranを用いた貪食能のflow cytometryによる検討 G/10-DC、G/T-DCとも、CD80、CD86の発現が弱く、かつ貪食能が強いことを見出した。 4)autologous MLRやアロMLRの検討 G/T-DCでは、G/10-DCと比較してautologous MLRやアロMLRが弱いことを見出した。 5)サイトカイン産生能の検討 G/10-DC、G/T-DCとも、IL-10の産生能が高いことを見出した。
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Research Products
(4 results)