2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590991
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
桑島 正道 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (00205262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中屋 豊 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50136222)
石村 和敬 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90112185)
篠原 康雄 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60226157)
勢井 宏義 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40206602)
塚口 裕康 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60335792)
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Keywords | カルニチン / 餓死 / 低血糖 / レプチン / グルカゴン / インスリン / JVSマウス / 離乳期 |
Research Abstract |
ヒトのカルニチン欠乏症では低血糖が起こり、時に死に至る。そのメカニズムとして唯一glucose-fatty acid cyclel Theoryを用いて説明がされている。しかしそれが生理的状況で働くとしても、病的状況でも働いているかどうかは、疑問視されており、他の知られざるメカニズムが存在していると考えられている。しかしヒトでの分析には限界がある。 Juvenile Visceral Steatosis マウス(JVSマウス)は遺伝的にカルニチン輸送担体(OCTN-2)の欠損にもとづき、全身性にカルニチン低下症がおこり、ヒトのカルニチン欠乏症のモデル動物として知られている。特に離乳期に低血糖を起こすのでこの時期に絞り低血糖の原因検索の研究を行った。 正常マウスでは生存率は100%で低血糖が起こらない。胃内ラクトースは生後17日から低下しはじめ、その後セルロースが急速にふえてくる。JVSマウスでは14日では77%、28日では28%で低血糖は21日からはじまった。胃内ラクトースは14日から減少しはじめ17日には消失した。一方胃内セルロースは14日から28日までの間に検出できなかった。食欲に関係した脳内ペプチドを調べると、JVSマウスでは視床下部オレキシンの遺伝ぎ子発現が正常マウスに比べて強い抑制を受けている事実が判明した。血中ホルモンを検索すると、レプチン、グルカゴン、インスリンに低血糖の原因になるような異常はなかった。 以上の結果から脳内には摂食に関して2つの機構があり1つはミルクを飲む機構で、カルニチンの低下と無関係に生後から21日前後まで働く。もう1つは固形食を摂取する機構で、20日前後から働きはじめる。しかしカルニチンが低下していると働かず、マウスは食欲をなくし、低血糖に陥り死亡すると考えられた。
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Research Products
(1 results)