2006 Fiscal Year Annual Research Report
新規LC-MS/MSイソプロスタン測定法の開発と陰性荷電変性LDL産生機序の解明
Project/Area Number |
18591009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
瀬川 波子 福岡大学, 医学部, 助手 (80352251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)
松本 直通 福岡大学, 医学部, 助手 (20412603)
吉永 一彦 福岡大学, 医学部, 助手 (80122761)
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Keywords | 尿中F_2-イソプロスタン / プロスタグランジン / 固相抽出(SPE) / 液クロマトグラフィー(LC) / タンデム質量分析(MS / MS) / 8-iso-prostaglandin F_<2α> / 立体異性体 / 位置異性体 |
Research Abstract |
尿中F_2-イソプロスタン(F_2-iPs)は酸化ストレスのマーカーとして確立されている。F_2-iPsは4つのシリーズの位置異性体と多数の立体異性体が存在するために、特異的測定法が必要とされる。液クロマトグラフィー(LC)-タンデム質量分析(MS/MS)法による尿中F_2-iPsは報告されているが、LCによる立体異性体の分離及びサンプルマトリックスの影響などの問題が存在する。本研究は尿中F_2-iPs測定のための新規多次元固相抽出(MD-SPE)-LC-MS/MS法を開発した(Zhang B and Saku K. Journal of Lipid Research 2007 48(3):733-44)。 1)尿中F_2-iPs MD-SPE法の開発:Oasis MAX, MCXとHLB SPEカートリッジの尿中8-iso-prostaglandin (PG) F_<2α>に対する保持容量は[H^3]-8-iso-PGF_<2α>を用いて検討した結果、HLB SPEカートリッジは8-iso-PGF_<2α>に対して優れた保持を示した。HLB固相は酸性と塩基性化合物に対する保持特性がpHによって異なる特性を利用し、選択性的夾雑物を除去してF_2-iPsを溶出するプロトコールを開発した。固相容量の小さいOasis HLB μElutionプレートを使ってサンプルの濃縮と溶媒の交換を行い、短時間でのサンプル抽出ができた。 2)Buffer-free HLPC分離法の開発:15(R) 8-iso-PGF_<2α>、8-iso-PGF_<2α>、15(R) PGF_<2α>とPGF_<2α>を使ってNH_4OH、ギ酸などのbuffer添加物のHPLC分離及びイオン抑制に対する影響を検討し、C18、C8などの入手可能なHPLCカラムをスクリーニングした結果、H_2O, MeOHとACNだけを使う分離条件とHypersil BDS C8カラムで良好なF_2-iPs立体異性体の分離ができた。
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Research Products
(6 results)