2006 Fiscal Year Annual Research Report
腹部肥満におけるインスリン抵抗性改善薬の抗炎症作用と単球機能解析
Project/Area Number |
18591013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
佐藤 哲子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床代謝栄養研究室, 室長 (80373512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 佳宏 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70291424)
長谷川 浩二 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 展開医療研究部, 部長 (50283594)
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Keywords | 内科 / 糖尿病 / 遺伝子 / インスリン抵抗性 / 単球機能 |
Research Abstract |
1)肥満症・メタボリックシンドローム(MS)のヒト単球機能の検討: 肥満症・MSの血液からFicoll-Paque法により末梢血単核球分画を分離後、単球機能を正常者と比較検討した。 i)肥満症・MSでは正常者より単球中のTNF-α,IL-6,MCP-1などの炎症性サイトカインの遺伝子発現がreal-time PCR法にて亢進しており、MSの危険因子の重積度と関連していた。 ii)FACS法では、正常者と肥満症の単球特異的マーカー(CD14、CD36、CD68)の分布・活性に有意差はなかった。 iii)インスリン抵抗性改善薬:TZDsや高脂血症薬:エイコサペンタエン酸(EPA)の添加にて、MSの単球中のTNF-α、IL-6、MCP-1の発現低下が認められた。 2)ヒト肥満の単球機能に及ぼすTZDsとEPAの影響: 糖尿病にてTZDsによるアディポネクチンの上昇、高感度CRPやPWVの低下を報告したが(Diabetes Care, 2003)、今回MSにてEPA投与でもアディポネクチンの有意な上昇を認め(Arterioscler Thromb Vasc Biol. in revised, 2007)、超悪玉コレステロール:small dense LDL-Cの低下と伴に、炎症の改善を認めた(Diabetes Care. 30:144,2007)。この結果を基に、肥満症・MSにおけるTZDsやEPA投与3ヶ月前後の単球を分離し、TZDsやEPAによるMS単球中のTNF-α,IL-6の発現低下を少数例認めている。今後その他の単球特異的指標、エンドトキシン(LPS)刺激によるToll-like receptor (TLR)からNF-κB活性化・サイトカイン産生に至る細胞内情報伝達経路について、内臓脂肪・アディポサイトカインの影響、TZDsやEPAなどの効果を検討しその分子機序を明らかにする予定である。
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Research Products
(11 results)