2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナトリウム利尿ペプチド受容体優性阻害型アイソフォームの病態生理的意義の検討
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18591020
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田村 尚久 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (40314207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 義 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40281092)
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Keywords | 遺伝子 / シグナル伝達 / 細胞・組織 / 循環器・高血圧 / 発現制御 |
Research Abstract |
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)は、血管内皮や軟骨細胞から分泌され、血管平滑筋細胞や軟骨細胞に発現する、膜型グアニル酸シクラーゼ(GC)であるGC-Bを受容体として、動脈硬化病変の抑制や内軟骨骨化の促進に関与することが知られている。昨年度、ヒト心室から抽出したRNAから合成したcDNAを鋳型とし、第8〜11エクソンを増幅するプライマーを用いたPCRにて、ヒトにおいても第9エクソンを欠くGC-B2が発現していることを確認した。同じPCRでGC-B1よりも0.6kb長いバンドが認められていたため、サブクローニングして塩基配列を検討したところ、フレームの一致した終止コドンを有する第8イントロンが転写されていて、細胞外領域のみから成るGC-B3様であるが、膜貫通部位の直後で終止する新たなGC-Bアイソフォームの存在が示唆された。ヒトの遠位中間肢異形成症Maruteaux型の原因となるGC-B変異の1つにQ500X変異が報告されているが、今回存在が示唆されたアイソフォームはこの変異体と同様なGC-B分子を生じるため、今後、このアイソフォームの機能を検討する予定である。一方、昨年度、GC-B各アイソフォームの培養細胞あるいは組織における発現を蛋白レベルで検討することを目的として、GC-B2を特異的に認識するウサギ抗血清を作成したが、マウス組織抽出物を用いたウェスタンブロット解析では、GC-B2を検出することはできなかった。より特異性の高い、抗GC-B2あるいは抗GC-B3抗体の調整が必要と考えられた。
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