2006 Fiscal Year Annual Research Report
アディポサイトカインを応用した次世代再生医療システムの開発
Project/Area Number |
18591023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 和久 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60397750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 幸二 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40244610)
中神 啓徳 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20325369)
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Keywords | アディポサイトカイン / フィーダー細胞 / 血管新生 / 角膜移植 |
Research Abstract |
目的:自己脂肪組織由来のアディポサイトカインを分泌するフィーダー細胞を用い、安全かつ有効な再生医療を実践するための、動物モデルおよびヒトでの臨床検討を行った。 (*フィーダー細胞:胚性幹細胞、組織幹細胞、分化細胞など、組織再生に必要不可欠と考えられる細胞を分化または維持するための細胞のこと)。 1.マウス血管病への治療応用 血管新生治療への試みとして、マウス白色脂肪組織より調整した細胞群をEGFおよびVEGFを加えたEGM培地で培養し、マウス下肢虚血モデルを作成して10日後に虚血部位に1x10^6個ずつinjectionし、2週後、4週後の左右血流比(Laser Doppler Image測定)を検討し、その有効性を報告した。 2.ヒト再生医療組織の生体への影響 大阪大学未来医療センターにてGMP基準に準拠したCPC(セルプロセッシングセンター)でのヒト脂肪組織よりの細胞調整を行い、これを利用して角膜上皮細胞シートの作成さらに以下に示す研究ガイドラインにてヒトへの移植を行った。 1.Phase I/II 2.試験期間 約1年間 3.症例数 10名 4.適応疾患 熱・化学腐蝕、Stevens-Johnson症候群など遷延性角膜上皮欠損 5.方法 患者さん自身のオートの脂肪前駆細胞をフィーダー細胞とした培養細胞シート移植 6.エンドポイント:半年後 安全性の評価;眼局所の顕微鏡観察、感染症検査 有効性の評価;視力回復度と角膜透明度。
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