2006 Fiscal Year Annual Research Report
発作性夜間血色素尿症の異常細胞クローン拡大機序の解明
Project/Area Number |
18591060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 良子 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (00304048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 糖鎖 / 発現制御 |
Research Abstract |
1)GPI欠損造血幹細胞が良性腫瘍性の増殖を起こす要因の解明 (分担者 木下タロウ) 12番染色体の転座を持つ2症例の解析では、両者とも1つのアリルのbreak pointにあるHMGA2の3'UTRの欠損により本来成人組織では発現しないHMGA2が異常発現していることがわかった。GPI欠損細胞にのみこの染色体異常をもつことから、HMGA2が異常発現がGPI欠損細胞の増殖に関与していることが強く示唆された。次のステップとして通常のPNHの発症機序に実際に関与しているか調べる。PNH患者の骨髄サンプルにおけるHMGA2の発現を再現よく解析するためにサンプルの輸送方法、RNAの抽出方法、定量RT-PCRの方法を確立しサンプルの到着に備えている。末梢血サンプルでも解析可能なゲノムにおけるHMGA2の変異を効率よく解析する方法を検討している。 2)刺激に対するGPIアンカー型蛋白の発現の制御 (分担者 村上良子) 遺伝性のGPI欠損症の2家系では、PIG-Mのプロモーター領域の開始コドンから-270の位置のGC-boxに1塩基の変異が両家系にみとめられ、この変異によりプロモーター活性が著しく低下していた。この部位は転写因子Sp1の結合サイトで変異により結合が阻害されるために遺伝子の転写が著しく低下することがわかった。またこの部位のピストンのアセチル化が変異によって低下しており、HDAC阻害薬であるNa butyrateで処理することにより、細胞レベルにおいてPIG-Mの発現が戻り、GPIアンカー型蛋白の発現も回復した。またマウスにおいても患者の病態が再現されるかということと、PIG-Mの発現がどのように個体発生の各段階で調節されているかしらべるために、この変異をもつノックインマウスを作成中である。
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Research Products
(2 results)