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2007 Fiscal Year Annual Research Report

MEL1-EVI1遺伝子群による白血病発症機構の検討

Research Project

Project/Area Number 18591075
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

西片 一朗  University of Miyazaki, 医学部, 助教 (50253844)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森下 和広  宮崎大学, 医学部, 教授 (80260321)
Keywords白血病 / t(1;3)転座 / MEL1 (PRDM16) / 発現制御
Research Abstract

1. G9Aは転写抑制に関与するヒストンH3-K9及び非ヒストン(自己メチル化)のメチル化転移酵素であり、MEL1やEVI1と同じグループのPRDI-BP1やPRISMとの相互作用が最近報告された。293T細胞で、FLAGタグMEL1S及びHAタグG9Aを一過性に共発現させ、免疫沈降Western法で解析した。FLAG抗体沈降でHAタグG9A、HA抗体沈降でFLAGタグMEL1Sが相互に検出された。またFLAGタグMEL1S-CtBP非結合型変異体(AS)とHAタグG9Aの間でも、FLAGタグMEL1SとHAタグCtBP2の間でも相互に検出されたが、FLAGタグ同ASとHAタグCtBP2との相互作用は無視し得る程度であった。
2. MEL1Sが有するGATA2遺伝子発現に関する転写抑制能を更に調べるため、MEL1S野生(WT)及びCtBP非結合型変異体(AS)を一過性に発現させたIL3依存性L-G3骨髄細胞株に対して同族EVI1が結合するGATA2遺伝子IS-5'非翻訳領域上流6-7kbを用いたレポーターアッセイを行った。用量依存的に、WTでは70-90%まで、ASでは60%まで達する強い発現抑制を認めた。またMEL1S-WT及びASを恒常的に発現させたL-G3骨髄細胞株でも、95%近いほぼ完全な抑制効果が見られた。一方、HeLa細胞での一過性発現では、前回報告の293T細胞と同様、WTでは30-40%程度、ASでは10-20%程度の抑制であった。いずれの細胞株においても、G9AまたはCtBP2の共発現により抑制効果は増強されたことから、少なくとも、L-G3骨髄細胞株では、GATA2遺伝子発現についてコリプレッサーと協調したMEL1Sの発現抑制機構の存在が示唆された。
以上、MEL1Sが示すGATA2遺伝子発現への転写抑制能にG9Aも関与し得ることが示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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