2006 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血CD34陽性細胞からの人工血小板輸血製剤の開発
Project/Area Number |
18591076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
松永 卓也 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70260768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井山 諭 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50398319)
佐藤 勉 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40404602)
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Keywords | 臍帯血 / CD34陽性細胞 / 人工血小板 |
Research Abstract |
(1)臍帯血CD34陽性細胞から効率的に血小板を作製することに成功した。具体的には、75-cm^2フラスコを用いて、confluentになったhTERTストローマ細胞と共に、stem cell factor, thrombopoietin, Flt3-ligandを添加した培養液に500 CD34陽性細胞/10mlの濃度で細胞を浮遊させ、14日間共培養した。この培養細胞を新しい75-cm^2フラスコを用いて、confluentになったhTERTストローマ細胞とともに、14日間培養して血小板の産生を試みた。産生された血小板浮遊液を遠心分離法で回収して、"血小板ゲート"を用いたFACS解析で算定した。その結果、妊婦1人分の臍帯血から10.5単位の血小板輸血製剤に相当する2.1x10^<11>個の血小板を産生可能なことを明らかにした。 (2)Sepharose 2Bカラムを用いたgel filtration法を用いて分離した血小板浮遊液を用いて血小板機能を解析し、健常成人の血小板と機能が同等であることを確認した。具体的には、ADP(40mmol/l)を添加した際に、P-selectinと活性化GPIIb-IIIa抗原の発現が増強することをFACS解析で確認した。更にADP(2mmol/l)とフィブリノーゲン(600μg/ml)を添加した際の血小板凝集反応および、この凝集反応が抗GPIIb-IIIa抗体で阻害されることを確認した。 (3)Gel filtrationで分離した血小板におけるHLA-class Iの発現をFACS解析で確認した。また、血小板浮遊液中にストローマ細胞の混入が無い事をFACS解析およびPCR法で確認した。 (4)初代培養骨髄血管内皮細胞の培養を開始した。
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