2007 Fiscal Year Annual Research Report
Runx1の標的遺伝子の綱羅的スクリーニングおよび発生工学的機能解析
Project/Area Number |
18591086
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
山形 哲也 Dokkyo Medical University, 医学部, 准教授 (30424047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 真理子 獨協医科大学, 医学部, 講師 (40420781)
江口 峰斉 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50420782)
牧 和宏 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50337391)
佐々木 光 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60282638)
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Keywords | Runx1 / microRNA / 白血病 / ES細胞 |
Research Abstract |
1.マイクロアレイを用いたRunx1の標的侯補遺伝子の検索 Runx1野生型および欠損型の造血組織を得るために、Cre蛋白の発現により条件的にRunx1を欠損させるマウスを作製した。Runx1-loxPマウスにMx1-Cre(インターフェロン誘導的にCre遺伝子を発現)、およびESR-Cre(エストロゲン誘導的にCre遺伝子を発現)マウスを交配させ、目的とするマウス(Runx1 flox/-CreTg^+)を得た。ESR-Creマウスはタモキシフェン投与による欠損誘導を試みたが、サザン解析を行ったところRunx1遺伝子の欠損効率が悪く、解析に使用するには困難と思われた。現在Mx1-Creマウスによる欠損誘導を試みている。 2.Runx1遺伝子の発現制御メカニズムの解析 Runx1mRNAの3'UTR領域に作用するmicrRNAの解析を行っている。患者検体の解析より、miR-9の過剰発現がRunx1mRNAの機能を抑制し、造血器疾患を引き起こす可能性が示唆された。実際、miR-9を過剰発現させるとRunx1の翻訳が抑制を受けることも我々の実験により明らかとなった。現在、過剰発現されたmiR-9がどのようにして白血病発症に関与しているかを解析中である。 3.ES細胞を用いたRunx1標的候補遺伝子の細胞生物学的機能の解析 ES細胞を用いた造血細胞分化の系を構築した。ES細胞株からembryoid body(EB)を形成させ、Day7前後のEB細胞をメチルセルロース上で培養することにより、造血コロニーを得た。今後はES細胞に種々の遺伝子を導入し、造血発生における影響を解析してゆく予定である。
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Research Products
(3 results)