2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストン脱アセチル化酵素の膠原病病態への関与とその制御による治療法開発の検討
Project/Area Number |
18591108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森信 暁雄 神戸大学, 大学院医学系研究科, 特命助教授 (10294216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 俊一 神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00153346)
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Keywords | 関節リウマチ / HDAC阻害剤 / 破骨細胞 / エピジェネティクス / siRNA / 滑膜線維芽細胞 / 骨粗鬆症 |
Research Abstract |
本年度(〜平成19年3月31日)の研究実績の概要 1.ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の発現の基礎的検討。 HDAC阻害剤が作用するHDACは11種類あり、HDAC1、HDAC2、以下HDAC11まで存在する。各々のHDACを検出するためにSYBR greenを用いたRT-PCR法を用いて、RA患者滑膜5名、OA患者滑膜3名、健常人末梢血2名においてそれぞれのHDACの発現量をmRNAレベルで検討した。総じてHDAC1,2,5多い結果であったが、血球系ではHDAC1が高いの比べて線維が細胞ではHDAC2が高い傾向にあった。RAとOAの差は現在まで明かではなかった。 2.関節リウマチ培養滑膜細胞を用いたHDAC制御実験。 HDAC阻害剤の関節リウマチ滑膜細胞に対する作用がどのHDACを介するものかを明らかにするために、siRNAによるHDACのknockdownの系を樹立する。現在までHDAC1および2のknockdownに成功し蛋白レベルでも確認できた。現在はHDAC5と7について行っている。その後knockdownされた細胞を使用して機能解折する予定である。 3.破骨細胞の分化におけるHDACの関与 末梢血Lから破骨細胞を分化誘導する系確立した。HDAC阻害剤であるバルプロ酸が破骨細胞分化をきれいに抑制することを確認した。現在、単球におけるsiRNAの確立を目指して検討中である。副産物として、EGCG(緑茶カテキン)が破骨細胞分化を抑えることを発見した。現在さらにそのメカニズムについて検討中である。
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