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2007 Fiscal Year Annual Research Report

喘息におけるウィルス関連分子2本鎖リボ核酸の病的意義の解明と新規治療法の探索

Research Project

Project/Area Number 18591114
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

松元 幸一郎  Kyushu University, 大学病院, 講師 (60325462)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 博雅  九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (30264039)
Keywordsウィルス / 気管支喘息 / アレルギー / 2本鎖RNA / IL-13 / IL-10 / 調節性T細胞 / 肥満細胞
Research Abstract

研究の目的は気管支喘息の発症と増悪におけるウィルス由来2本鎖RNAの病的意義を検討することにあり、マウス喘息モデルを用いて次のような知見を得ていた。 (1) 感作時に微量の2本鎖RNAを投与すると、抗原曝露後の喘息反応が亢進し、気道におけるIL-13産生が選択的に亢進すること。2本鎖RNAはCD8T細胞からのIL-13産生を増強し、IL-13中和剤を投与すると2本鎖RNAによる喘息反応の増強が見られないこと。すなわち微量の2本鎖RNAはCD8T細胞からのIL-13産生増強を介して喘息反応の亢進を起こすことを明らかにした。 (2) 感作時に2本鎖RNAの作用を増強するアミノ糖を併用すると、やはり喘息反応は亢進するが、IL-13産生亢進ではなくIL-10とIFN-gammaの産生低下がみられること。IL-10産生に関わる調節性T細胞の比率も減少し、IL-10受容体中和抗体を投与すると増感剤併用によって生じる喘息反応増強は認められないが、IFN-gamma欠損マウスを用いても増感剤併用によって生じる喘息反応増強は野生型マウスと同様に認められること。すなわち増感剤併用で誘導される喘息反応増強は、調節性T細胞の誘導の抑制とIL-10の産生低下が関与しているものと考えられる。
助成を受けることにより、平成19年度に以下の新知見が得られた。
微量の2本鎖RNAによるIL-13産生CD8T細胞の誘導増強と喘息反応の増強は、肥満細胞欠損マウスでは生じない。野生型マウス骨髄から分化誘導した肥満細胞を欠損マウスに移植すると上記の増強反応が生じるが、2本鎖RNA非投与の欠損マウスでは、肥満細胞を移植しても喘息反応に差がみられない。このことから微量の2本鎖RNAによる喘息反応の増強には肥満細胞が必須であり、その働きは抗原曝露後のエフェクター相ではなく、感作相において発揮されている可能性が示された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] アレルギー性喘息の発症に対する2本鎖RNAの影響についての検討2007

    • Author(s)
      松元 幸一郎
    • Organizer
      日本免疫学会学術集会
    • Place of Presentation
      東京都(グランドプリンスホテル新高輪)
    • Year and Date
      2007-11-20

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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