2006 Fiscal Year Annual Research Report
ラテックス粒子を利用したトリインフルエンザウイルス迅速診断法の開発
Project/Area Number |
18591134
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural Institute of Public Health and Environment |
Principal Investigator |
石崎 徹 京都府保健環境研究所, 細菌・ウイルス課, 主任研究員 (60419158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中屋 隆明 大阪大学, 微生物病研究所, 特任助教授(常勤) (80271633)
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Keywords | トリインフルエンザウイルス / 検査法 / ラテックス粒子 / モノクローナル抗体 / 新型インフルエンザウイルス / シュードウイルス |
Research Abstract |
1.研究の目的 トリインフルエンザウイルスA/H5N1(H5N1-Flu)を迅速、特異的かつ安価に検出するための検出系を開発することを目的とした。 2.本年度の研究実施計画 (1)H5N1-FluのHA及びNA特異的遺伝子発現ニューカッスル病ウイルス(NDVシュードウイルス)を開発し、数種類のモノクローナル抗体を作成する。 (2)これらH5N1-Flu特異的モノクローナル抗体を種々の直径及び着色したラテックス粒子に化学的に結合させ、ラテックス粒子凝集検査系を開発する。 3.研究実績 (1)作製されたモノクローナル抗体のうち、4つがHI活性、中和活性を持つことが判明し、これらが感作粒子作製に適していることがわかった。 (2)H5N1-Fluモノクローナル抗体感作ラテックス粒子を作製し、トリインフルエンザウイルスA/H5N2及びA/H5N3と反応させたところ、径1.0mmの白色粒子が可視化に適していることがわかった。 (3)A/H5N1と反応させたところ、明瞭な凝集像を示し、また感度試験においても2.5×10^5TCID_<50>以上であれば検出可能であり、他の検査法と遜色ないことが明らかとなったこととから、この系がトリインフルエンザウイルスA/H5N1の検査に適していることがわかった。
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