2007 Fiscal Year Annual Research Report
ラテックス粒子を利用したトリインフルエンザウイルス迅速診断法の開発
Project/Area Number |
18591134
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Research Institution | Kyoto Prefectural Institute of Public Health and Environment |
Principal Investigator |
石崎 徹 Kyoto Prefectural Institute of Public Health and Environment, 細菌・ウイルス課, 主任研究員 (60419158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中屋 隆明 大阪大学, 微生物病研究所, 特任助教授(常勤) (80271633)
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Keywords | トリインフルエンザウイルス / 検査法 / ラテックス粒子 / モノクローナル抗体 / 新型インフルエンザウイルス / シュードウイルス |
Research Abstract |
1.研究の目的 トリインフルエンザウイルスA/H5N1(H5N1-Flu)を迅速、特異的かつ安価に検出するための検出系を開発する。 2.本年度の研究実施計画 (1)H18年度に作成したH5NI-Fluモノクローナル抗体ラテックス感作粒子について、インフルエンザウイルスA亜型(A/H1N1,A/H3N2,A/H2N2)及びB型に対する非特異的反応性の有無を確認する。 (2)同感作粒子に対してその他のエンテロウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、ムンプスウイルス、ヘルペスウイルス等との交差試験を実施する。 3.研究実績(1)同感作粒子とインフルエンザウイルスA/H1N1型,A/H3N2型,A/H2N2型,B型との間には、それぞれ非特異的反応は認められなかった。(2)さらにエンテロウイルス、アデノウイルス、ムンプスウイルス、RSウイルス、ヘルペスウイルス等との交差試験においても非特異的反応は無かった。(3)H5N1-Fluモノクローナル抗体ラテックス感作粒子を応用した本検査系は、前年度の感度実験成績及び本年度実施した交差試験等により感度、特異性共に高いことが証明された。故に本法は、トリインフルエンザウイルスA/H5N1検査に極めて有用であると結論付けられる。
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