2007 Fiscal Year Annual Research Report
筋ジストロフィーに対するアンチセンス治潦のノックアウトマウスを用いた検証
Project/Area Number |
18591152
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹島 泰弘 Kobe University, 医学系研究科, 准教授 (40281141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 雅文 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (10157266)
八木 麻理子 神戸大学, 医学系研究科, 助教 (60362787)
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Keywords | 分子治療 / 筋ジストロフィー / エクソンスキッピング / 小児神経学 |
Research Abstract |
ジストロフィン遺伝子のエクソン欠失を有するDuchenne型筋ジストロフィー(以下DMD)に対して、アンチセンスオリゴヌクレオチド(以下AS-oligo)によってエクソンスキッピングを誘導し、out-of-frame欠失をin-frame欠失に修正する方法が有効な治療法として注目されている。しかし、本治療法を検討するために適したモデル動物が無かったため、個体での治療効果の検証は全くなされていない。本研究では、新たに作成されたDMDモデルマウスであるエクソン52ノックアウトマウスを用いて、エクソン51あるいは53のスキッピングを誘導するAS-oligo治療について検討を行い、AS-oligoの至適投与量・投与間隔を設定し、筋力の改善などの治療効果を評価する。 前年度の検討により、エクソン53のスキッピングを誘導するAS-oligoを同定した。本年度はエクソン51のスキッピングを誘導するAS-oligoの検討をおこなった。エクソン52ノックアウトマウスより骨格筋初代培養細胞を作成し、筋細胞への分化を誘導した後、リポフェクチン法を用いてエクソン51の塩基配列に対する18-20塩基のAS-oligoを導入した。導入後48時間培養を行いRNAを抽出し、RT-PCR法によってエクソン51のスキッピングを検討したところ、エクソン51のスキッピングを誘導するAS-oligoが見出された。スキッピング誘導によりout-of-frame欠失はin-frame欠失に修正されていた。さらにDMDモデルマウスに対しAS-oligoの静脈内投与を行なった。その結果明らかな副作用などはみられず、安全に投与することができた。
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Research Products
(4 results)