2007 Fiscal Year Annual Research Report
IGF-I不応症の新展開:変異IGF受容体遺伝子の機能解析と表現型の検討
Project/Area Number |
18591153
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
神崎 晋 Tottori University, 医学部, 教授 (90224873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 郁夫 鳥取大学, 医学部, 准教授 (50252846)
花木 啓一 鳥取大学, 医学部, 教授 (20238041)
長石 純一 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (90346354)
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Keywords | インスリン様成長因子 / 胎内発育遅延 / 低身長 / 1型IGF受容体 / IGF-I不応症 |
Research Abstract |
原因不明の低身長児,特に胎内発育遅延(IUGR)に伴う低身長児を対象にインスリン様成長因子(IGF)受容体1型(IGF-IR)の遺伝子解析を行い,IUGRで出生した4歳女児とその母にIGF-IRのα鎖のL2領域に,Arg431Leu変異をヘテロで見出した。 本症例はIUGRに伴う低身長として成長ホルモン(GH)治療は受けたが,1年間に及ぶGH投与で血中IGF-I値は上昇したが、身長の明かな改善は認められなかった.本変異IGF-IR遺伝子をIGF-I受容体遺伝子をknock outしたR^-細胞に導入してその機能を解析した。 結果:1)IGF-I添加に伴う細胞増殖能は、野生型に比較して変異導入R^-細胞の増殖は不良であった。2)[125I]-IGF-I結合実験では,導入R^-細胞上のIGF-Iの結合部位(変異IGF-IR)は、野生型と同等の結合部位と結合親和性を示した。3)IGF-I添加に伴うIGF-IRのβ鎖の自己リン酸化は変異導入R^-細胞の方が野生型よりも高度であった。4)しかし、その下流のIRS-2のIGF-I添加に伴う自己リン酸化は変異導入R^-細胞の方が野生型よりも明かな低値を示した。5)[125I]-IGF-Iを加えて[125I]-IGF-Iと結合したIGF-IRのinternalizationを調べたところ、変異導入R^-細胞の方でinternalizationが不良であった。 本症例ではIGF-IRのinternalizationの不良により、IGF-IRの機能不全を来したと考えた。またIGF-IRのL2領域はinternalizationに関与していることが本研究で明らかとなった。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 小児内分泌の進歩2008
Author(s)
神崎 晋
Organizer
第18回臨床内分泌Update
Place of Presentation
高知市文化プラザかるぽーと
Year and Date
2008-03-15
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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