2007 Fiscal Year Annual Research Report
川崎病の病因解明と新しい効果的な治療法の開発:分子遺伝学的基盤の検討
Project/Area Number |
18591166
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
石井 正浩 Kitasato University, 医学部, 教授 (90222950)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 純人 北里大学, 医学部, 助教 (40365151)
中畑 弥生 北里大学, 医学部, 助教 (20306591)
牟田 広実 久留米大学, 医学部, 助教 (40343694)
家村 素史 久留米大学, 医学部, 助教 (30399175)
|
Keywords | 川崎病 / 冠状動脈瘤 / 免疫グロブリン / 分子遺伝学的基盤 / マイクロアレイ / 久留米スコア / ステロイドパルス / サイトカイン |
Research Abstract |
分子遺伝学的基盤に基づく新しい効果的治療法の開発 川崎病急性期の患者を対象とする。我々の臨床データーによる予測スコアである久留米スコア(J Pediatr 2007)を用いて川崎病患児の層別化を行った。重症例7例に対してランダムに割り付けをし、免疫グロブリン単独の大量療法とステロイドパルス療法免疫グロブリン治療を行った。臨床的に比較するとステロイドパルス療法免疫グロブリン治療の方が有意に後遺症の出現が低かった。また、久留米スコアによる軽症例と重症例で、治療前の遺伝子発現の差異を調べたが2倍以上発現に差が認められる遺伝子が1532種類認めた。その中にはTNF-α関運の遺伝子やその他のサイトカイン関運の遺伝子を認めた。ステロイドパルス療法免疫グロブリン治療療法の前後では5820種類の遺伝子の発現が抑制され、免疫グロブリン治療では1830種類の遺伝子の発現が抑制された。ステロイドパルス療法免疫グロブリン治療にて有意に多くの遺伝子の発現が抑制された。
|
Research Products
(5 results)