2007 Fiscal Year Annual Research Report
細菌人工染色体による緑色蛍光蛋白質遺伝子導入マウス作成とStAR遺伝子発現解析
Project/Area Number |
18591167
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石井 智弘 Keio University, 医学部, 助教 (70265867)
|
Keywords | steroidogenic acute regulatory protein / ステロイドホルモン / 細菌人工染色体 / 緑色蛍光蛋白質 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
本研究はsteroidogenic acute regulatory protein(StAR)のステロイドホルモン生合成におけるコレステロール転送機構を解明することを最終的な目標とし,in vivoにおけるStAR構造機能解析系の確立を目指すものである.当該期間においては,下記の経緯で,Star遺伝子転写調節領域により誘導される緑色蛍光蛋白質(eGFP)レポーター遺伝子(Star/eGFP)トランスジェニックマウスを作成し,表現型を解析した.1)前年度に作成したStar/eGFP BACをC57BL/6Jマウス受精卵へ注入して,Star/eGFPトランスジェニックマウスマウスを作成した.2)Star/eGFPトランスジェニックマウスの日齢0および月齢2の副腎と性腺におけるeGFP発現を蛍光顕微鏡免疫組織化学染色で検討し,eGFPが内因性StARと同一の発現分布を有することを確認した.3)Star/eGFPトランスジェニックマウスの月齢2の副腎と精巣のeGFP mRNA量をreal time RT-PCRで定量し,eGFPが内因性StARと同程度の発現量を有することを確認した. 以上の結果から,Star遺伝子本体と5'非翻訳領域47kb,3'非翻訳領域62kbを含む計114kbのStar遺伝子転写調節領域が副腎と性腺におけるin vivoでのStarの発現誘導に十分であること,Star/eGFPトランスジェニックマウスがStar遺伝子発現解析のために有用なin vivo系統マーカーを提供することが証明された。
|
Research Products
(1 results)