2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591181
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小川 真司 Chiba University, 医学部附属病院, 助教 (70400827)
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Keywords | 肝細胞移植 / アポトーシス |
Research Abstract |
ケノデオキシコール酸(CDCA)は過量に存在するとFas pathwayを介して肝細胞のアポトーシスを誘導する。一方,cow pox由来のCrmA蛋白は,Caspase 1と8を阻害することでFas pathwayを阻害し,抗アポトーシス作用を有する。レシピエント肝細胞のアポトーシスの誘導に過量のCDCAを用い,一方,ドナー肝細胞に抗アポトーシス作用を有するCrmA蛋白を導入する。CrmA遺伝子を,CDCAにて活性化されるIntestinal bile acid binding protein(1-BABP)promoterの下流に挿入し,過量のCDCA存在下でのみ発現するようにする(継続的にアポトーシス抵抗性であると将来癌化の可能性があるため)。過量のCDCAを投与されたレシピエント肝内で,CrmA遺伝子導入されたドナー肝細胞が再増殖することを目的とし,本年度は以下の基礎的項目を確認した。ドナー肝細胞に一過性のアポトーシス抵抗性を付与:CDCAを投与されたレシピエントに移植した場合,移植されたドナー肝細胞にもCDCAによるアポトーシスが誘導される。アポトーシス抵抗性付与目的に,ドナー肝細胞に抗アポトーシス作用を有するCrmA蛋白(EGFPとの融合蛋白)を導入する。Hep G2細胞にI-BABP promoter-EGFP-CrmA遺伝子断片をLentivirus vectorを用いて導入し,CDCA添加の有無によるアポトーシス抵抗性をinvitroにて検証した。CDCA不添加では,抗Fas抗体によりアポトーシスが誘導されたが,CDCA存在下ではCrmA蛋白の発現が確認され,抗Fas抗体によるアポトーシス誘導に抵抗性となることを証明した。
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Research Products
(1 results)