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2006 Fiscal Year Annual Research Report

唾液のプロテオーム解析によるシェーグレン症候群の病因・病態に関わる蛋白質の同定

Research Project

Project/Area Number 18591182
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

冨板 美奈子  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (60344991)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下条 直樹  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (40221303)
河野 陽一  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60161882)
根津 雅彦  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (90322461)
Keywordsシェーグレン症候群 / プロテオーム / 唾液
Research Abstract

Ciphergen(現BIO-RAD)社のProteinChip【○!R】システム(SELDI-TOF-MS)を用いての唾液のプロテオーム解析では、健康人とシェーグレン症候群患者ではm/z(質量電荷比)4000台のタンパクにピーク強度の差が認められた。しかし、ProteiuChip【○!R】システムでは、1)一度に処理できるサンプル数が少ない、2)サンプルの処理が手動であり時間がかかる、3)コストが高い、4)結果の再現性が低い、5)低分子ペプチド領域の検出能力が低い、等の問題点があった。そごで、以上の問題点を解決するため、BRUKER DALTONICS社のCLINPROT【○!R】システム(MALDI-TOF/TOF-MSおよびサンプル調製ロボット)を導入した。CLINPROT【○!R】システムは上記の点においてProteinChip【○!R】システムを凌ぐものであり、更には質量分析器としての性能が高くかつm/z3000以下のペプチドのアミノ酸配列をタンデムMS解析により直接同定できるという利点を持つ。CLINPROT【○!R】システムによる唾液の解析でも、サンプル数は少ないが前回と同様のm/z4000台のタンパクにおいて、健康人と患者でピーク強度の差が認められた。しかし、サンプルの保存方法によっては検出できないタンパクが存在することが明らかとなった。このため、サンプルの保存法、プロテアーゼインヒビターの添加量、遠心時間などについて、再度基礎条件の検討が必要であり、現在解析を進めている。また、唾液分泌量の低下した患者の唾液は粘稠であり、CLINPROT【○!R】システムで用いるビーズと結合させる際に自動調製ではうまくいかないことがあることが判明した。そこでサンプルの粘稠度を低下させるため希釈および超音波処理による改善を試みた。しかし、どちらの方法でも検出タンパク数を維持しつつ粘稠度を低下させることは困難であった。そこで、現時点ではこのプロセスに関しては手動で行うことを予定している。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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