2007 Fiscal Year Annual Research Report
抗体産生機構の解明-抗体産生不全症、特にIgA欠損症をモデルにしてー
Project/Area Number |
18591188
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
金子 英雄 Gifu University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80293554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深尾 敏幸 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70260578)
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Keywords | CVI / lgA損症 / TNFファミリー / TNFRファミリー / lgAサブクラス / APRIL / BAFF |
Research Abstract |
IgA欠損症は最も頻度の高い免疫不全症である。日本人において約18,000人に1人と報告されている。IgA欠損症はIgAのみの低下を示し,他の免疫グロブリンやT細胞機能には異常が認められないことが多い。その病態にはIgAへのクラススイッチの障害等が想定されているが,不明な点も多い。一部の症例にα遺伝子の欠損やtransmembrane activator and calciummodulator and cyclophilin ligand interactor(TACI)の遺伝子変異等の報告がされている。IgA欠損症の病態を詳細に明らかにするためにIgAサブクラスの発現比を検討することは有用と考えられる。そこで,IgA欠損症患者についてIgAサブクラスの発現比をPCRとELISAを用いて解析した。 IgA欠損症患者の病態解明を行うため,PCRとELISAを用いてIgA欠損症患者におけるIgAサブクラスの発現について検討を行った。末梢血単核球細胞のα1,α2遺伝子の発現比は,血漿中のサブクラスのタンパク発現と強い相関を示した。TGF-β1およびphorbol myristate acetateの存在下で,α1,α2遺伝子の発現比が高値を示す群と低値を示す群が存在し、IgA欠損症の病態の多様性が明らかになった。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] The response of bovine beta-lactoglobulin-specific T-cell clones to single amino acid substitutions of T-cell core epitope
Author(s)
Kondo M, Kaneko H, Fukao T, Suzuki K, Sakaguchi H, Shinoda S, Kato Z, Matsui E, Teramoto T, Nakano T, Kondo N.
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Journal Title
Pediatric Allergy and Immunology (In press)
Peer Reviewed
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[Presentation] IgA欠損症の病態と病因遺伝子の解析.2007
Author(s)
金子英雄, 鈴木啓子, 金 栄, 川本典生, 深尾敏幸, 松井永子, 青木美奈子, 新井隆広, 名田匡利, 近藤直実
Organizer
日本小児科学会学術集会(第110回)
Place of Presentation
京都
Year and Date
2007-04-21
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より