2008 Fiscal Year Annual Research Report
水痘帯状疱疹ウイルス感染症におけるNatural Killer細胞の役割
Project/Area Number |
18591205
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
寺田 喜平 Kawasaki Medical School, 医学部, 准教授 (50172094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻田 聡子 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40309555)
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Keywords | 水痘帯状疱疹ウイルス / NK細胞 |
Research Abstract |
【目的】水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は末梢リンパ球関連のウイルス血症を起こすことがよく知られている。今回、どんな末梢リンパ球が主に感染するのか、検討した。 【方法】水痘の既往歴をもつ成人から末梢血単核球(PBMC)を分離した。VZV Oka株とインキュベーション後、BD FACSAriaで約12x10^4個のリンパ球から、T細胞(CD3,CD4 and CD45RO)、B細胞(CD19,CD20,CD21,CD22 and CD74)、NK細胞(CD16,CD56 and CD57)をソーティングし、DNAを抽出した。VZVgBをターゲットにしたプライマーでABI PRISM 7700を使用してVZV DNAを定量した。 【結果】陽性細胞群の比較では、B細胞群とNK細胞群にVZV DNAが多かった。次に陽性と陰性細胞群を比較するとNK細胞群のCD56においてのみ陽性群が陰性群より有意にDNA量が多かった。1個の細胞に1コピーしかないRNaseP遺伝子を定量し、VZV DNA量を割ると平均0.5であった。 【考察】NK細胞の中でもCD56に細胞親和性が高く、最高で50%の細胞に感染していた。NK細胞は末梢リンパ球の約15%を占め、ヘルペスウイルスの排除に重要な役割を果たしている。我々は、以前水痘に感染すると急性期にNK細胞が減少していることを報告した。また最近では、life-threateningな重症水痘感染5例において急性期CD56NK細胞が消失し、回復と共に戻ってきたとの報告があり、関連性が示唆される。
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Research Products
(2 results)