2008 Fiscal Year Annual Research Report
小児白血病におけるチロシンキナーゼ等の遺伝子異常の解析
Project/Area Number |
18591209
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Research Institution | Gunma Institute of Public Health and Environmental Sciences |
Principal Investigator |
外松 学 Gunma Institute of Public Health and Environmental Sciences, 研究企画係, 研究員 (70251113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 泰秀 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (30238133)
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Keywords | 白血病 / 膜型チロシンキナーゼ / 分子標的療法 |
Research Abstract |
これまで小児急性骨髄性白血病(AML)158検体より、FLT3、KIT、PDGFR等の膜型チロシンキナーゼ(RTK)遺伝子異常の解析を行なった。近年、正常核型のAMLでWT1遺伝子変異が強力な予後因子となることが成人領域で報告された。WT1遺伝子は、小児の腎腫瘍であるWilms腫瘍の原因遺伝子の1つとして単離され、癌抑制遺伝子と考えられている。WT1遺伝子はジンクフィンガー型の転写因子をコードしている。今年度はWT1遺伝子の変異の検討を行ない、これまでの遺伝子異常の解析結果(FLT3,MLL,KIT,NPM,RASなど)とAML99研究の臨床データを組み合わせて検討した。 AML臨床検体におけるWT1変異の頻度は、解析可能であったAML臨床検体138例中変異を認めた症例は計8例(exon7 5例、exon8 1例、exon9 2例)で、exon7,exon8,exon9のいずれかにalternative splicingによる欠失を認めた症例は計23例(exon7 10例、exon8 1例、exon9 9例、exon7とexon9 2例、exon8とexon9 1例)であった。WT1遺伝子の変異に関して、臨床検体のcDNAのみの解析では、解析対象領域にalternative splicingによるexonの欠失を認める症例が多く、正確な変異の頻度は検索できなかったが、解析しえた範囲では、WT1遺伝子変異を有する症例では有さない症例と比べ、KIT変異を有する割合が有意に高かった。また、WT1遺伝子変異を認める症例では、寛解導入率、無病生存率、全生存率が低い傾向がみられた。今後小児AMLの多数例でのDNAを用いた解析が必要である。cDNAの解析でみられた、alternative splicingの意義は不明であり、今後正常検体との比較が必要であると思われた。
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Research Products
(53 results)
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[Presentation] Genome-wide analysis of epigenetic abnormalities in neuroblastoma using oligonucleotide tiling array2008
Author(s)
Kato M, Iio M, Takita J, Chen, YY, Nakamura F, Sanada M, Watanabe T, Igarashi T, Ogawa S, Hayashi Y
Organizer
ANR
Place of Presentation
千葉
Year and Date
20080521-24
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