2007 Fiscal Year Annual Research Report
養育環境が脳発達に及ぼす影響-母子間相互作用の発達神経科学的解明
Project/Area Number |
18591220
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
三木 崇範 Kagawa University, 医学部, 准教授 (30274294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 俊史 神戸大学, 大学院・農学研究科, 助教 (10380156)
竹内 義喜 香川大学, 医学部, 教授 (20116619)
日下 隆 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (50274288)
伊藤 進 香川大学, 医学部, 教授 (80145052)
松本 由樹 香川大学, 医学部, 助教 (90335844)
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Keywords | 母仔分離 / ストレス / 脳の脆弱性基盤 / 神経栄養因子 / 発達 / エネルギー代謝 / Prohibitin (PHB) / 脂肪 |
Research Abstract |
本研究は、生後早期の母親による養育環境が、子供の脳の発達に与える影響について、検索解析し神経科学的分子基盤を探ることを目的とし、本年度は、母仔分離された実験動物のエネルギー代謝に関連した知見を得ることを目的とした。 離乳前に母仔分離された動物(Maternal Deprivation、MD)における、後腹膜白色脂肪、精巣周囲白色脂肪さらに肩甲骨周囲褐色の重量は、30日齢時では、MD群の後腹膜白色脂肪の体重比は、対照群に比べて有意に減少していた。とこうが、脂肪組織中のProhibitin(PHB)のWestern Blotting解析では、MD群におけるPBH蛋白発現量が約3倍増加していた。PHBはミトコンドリア蛋白の1つであり、細胞生存・増殖survival/proloferationと細胞死cell deathに深く関わっているとされており、PHB発現が増加すると細胞は前者(増殖)に傾くとされている。この事実は、将来の脂肪細胞の増加、体重増加につながるものと解釈される。一方、内分泌環境解析のため、corticosteroneの測定に加え、各種サイトカイン(IL-1α、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-6、IL-10、GM-CSF、IFN-γ、TNF-αの測定を行った。MD群においては、ストレスにより増加が惹起されたと思われるIL-6の有意な増加を認めたが、他のサイトカインに明らかな変化を認めなかった。サイトカイの解析については例数を増やし解析を継続中である。更に、呼吸商(RQ)の測定を行ったが、MD群と対照群において体重の有意差が見られたにも拘らず、RQには反映されない結果となった。体重差を反映する新たなパラメーターを検討する必要がある。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] The effect of prenatal X-irradiation on the developing cerebral cortex of rats.ll: A quantitative assessment of glial cells in the somatosensory cortex2007
Author(s)
Miki T, Yokoyama T, Sumitani K, Wang ZY, Yang W, Kusaka T, Matsumoto Y, Warita K, Lee NS, Fukui Y, Takeuchi Y.
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Journal Title
Int J Dev Neurosci. 25
Pages: 293-297
Peer Reviewed
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[Book] Complex Medical Engineering2007
Author(s)
Touge T, Gonzalez D, Miki T, Hiramine C, Takeuchi H
Total Pages
6
Publisher
Effects of Electric or Magnetic Brain Stimulation on Cortical and Subcortical Neural Functions in Rats