2009 Fiscal Year Annual Research Report
尋常性乾癬の病態におけるケミカルメデイエーターの役割とその治療への応用
Project/Area Number |
18591259
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
神田 奈緒子 Teikyo University, 医学部, 准教授 (50260493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 晋一 帝京大学, 医学部, 教授 (90114719)
大西 譽光 帝京大学, 医学部, 准教授 (80233211)
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Keywords | 尋常性乾癬 / プロラクチン / CCL20 / IL-17 / AP-1 |
Research Abstract |
プロラクチンは下垂体前葉から放出されるホルモンであるが、皮膚では毛包,汗腺などでも発現されており、免疫メデイエーターとして細胞性・液性免疫を修飾する可能性がある。尋常性乾癬はTh1,Th17細胞主体の炎症性皮膚疾患で、その発症にプロラクチンが関与する可能性が示唆されている。尋常性乾癬病変部のケラチノサイトではTh17の遊走を促すケモカインCCL20の産生が亢進している。CCL20の産生には転写因子NF-κB, AP-1が関与する。ヒトケラチノサイトのCCL20産生に対するプロラクチンの作用を検討した。プロラクチンは単独あるいはIL-17と協調してケラチノサイトのCCL20産生を促した。プロラクチンはAP-1の転写活性,AP-1 componentであるc-Fos, c-Junの発現を促し、IL-17と協調してNF-κBの転写活性を増強した。プロラクチンによるc-Fos発現はMEK/ERKシグナル経路に、c-Jun発現はJNKシグナル経路に依存していた。プロラクチンはERK, JNKをリン酸化した。プロラクチンはケラチノサイトにおいてMEK/ERK, JNKシグナル経路を活性化することにより、CCL20の産生を促進する。プロラクチンはCCL20を介してTh17の皮膚浸潤,炎症を惹起すると考えられる。これらプロラクチンの作用の制御は、乾癬の治療戦略となりうる。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Prolactin enhances basal and IL-17-induced CCL20 productionby human keratinocytes.2009
Author(s)
Kanda, N., Shibata, S., Tada, Y., Nashiro, K., Tamaki, K., Watanabe, S.
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Journal Title
Eur J Immunol 39
Pages: 996-1006
Peer Reviewed
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