2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591315
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
岩田 仲生 Fujita Health University, 医学部, 教授 (60312112)
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Keywords | 統合失調症 / 遺伝子発現 / SNP s / 診断法 |
Research Abstract |
選出された候補遺伝子群をブースト化ファジー分類器(BFCS)で検討した結果、特定の3遺伝子が最も正答率83%と高く精度の良いモデルを構築できた。再現性を確認するためサンプルをランダムに2群に分け一致率を確認した。その結果、この3遺伝子は傾向が異なることが判明した。このことは、新たにサンプルを増やした場合異なる結果を示す可能性が示唆され、このサンプル数でのBFCSを用いた判別は困難である可能性が考えられた。S2N'でのtop候補遺伝子、IGLを再び検討してみると、判別には適さなかったがマイナーグループで発現が大きく異なっている傾向が確認された。 判別という点では、case群、control群での平均の差を重視するため、妥当性ある判別は困難であった。S2N'を用いたtopの遺伝子IGLは、マイナーなcaseサンプルでの発現変動が大きいものであり、真の傾向ならば、診断に応用可能である可能性が示唆された。 末梢血のどの時点のデータが適当であるかは今後の検討が必要である。将来の臨床応用を展望した場合、どの時点での採血データからでも正確に予測できる遺伝子群を選出する必要がある。これらの遺伝子が選出されれば診断法としてはより安価なELIZA法を用いた蛋白発現なども考慮に入れていく必要があると考える。
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