2008 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時無呼吸症候群に合併する高血圧・心不全患者の異常心電図に関する臨床研究
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18591317
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
溝口 ミノリ Kurume University, 医学部, 助教 (00412510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 吉彦 久留米大学, 医学部, 助教 (70373131)
田原 宣広 久留米大学, 医学部, 助教 (10320186)
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Keywords | 慢性心不全 / 睡眠時無呼吸 / 自律神経運動負荷 / 自立神経障害 / 肥大型心筋症 / 炎症 |
Research Abstract |
1) 高血圧性心臓病による慢性心不全(HHD)患者について検討を加えた。 ・HHD例で中枢性睡眠時無呼吸を有する例において、Oscillatory Ventilationと中枢型無呼吸の関係を検証したが、相関は認められなかった。閉塞性睡眠時無呼吸例で、無呼吸低呼吸指数20回/時間以上のものを治療対象とした。 2) HHD例で通常の薬物療法をおこなった群、酸素療法を導入した群、CPAPを導入した群の3群に分け、監視型心臓自律神経運動負荷試験をおこない、負荷中・後の心拍変動解析からみた収縮能・拡張能評価、冠動脈血流予備能について検討した。 ・全例で3ヶ月の治療を継続でき、LVEF 55→62%、E/A 0.48→0.71、BNP 187→76pg/mL、NYHA 1.9→1.3、冠動脈予備能(CFR) 2.3→2.9に改善した。 ・心拍変動解析による検討ではどの群においても運動開始初期・回復初期に心拍変動が亢進する症例は、LVEF>45%,CFR>2.0と心収縮能やCFRが保たれている例であった。酸素療法とCPAPを導入した群において、安静時の心拍数、収縮期・拡張期圧血圧は有意に低下し、運動による血圧・心拍数応答は良好であった。HHD例においても酸素療法とCPAP療法により自律神経機能が改善されたことが示唆された。 ・3ヶ月の治療により、CPAP療法群においてレニン、BNP、高感度CRP、血中サイトカインは有意に低下した。HHD例においても、CPAP療法は心血管系リスクを軽減させるのに有用である可能性が示唆された。 ・冠動脈血流評価は、コントラスト剤を静注し、血流シグナルの検出能を高めた。しかしながら、冠動脈3枝全てで計測し得た例は全例ではなく、最も検出感度が高い左前下行枝を標的に絞った。薬物負荷により、CFRの計測は心筋厚や心機能に依存しているものと考えられた。
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[Presentation] Evaluation of the Efficacy of Insulin Sensitizer, Pioglitazone, in Resolution of Plaque Inflammation by Serial FDG-PET.2009
Author(s)
Mizoguchi M, Tahara N, Yasukawa H, Oba T, Mawatari K, Yamagishi S, Kaida K, Ishibashi M, Imaizumi T.
Organizer
第73回日本循環器学会総会・学術集会
Place of Presentation
大阪
Year and Date
20090320-20090322
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