2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域民生委員に対する精神障害の啓蒙教育に関する研究
Project/Area Number |
18591320
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
小嶋 秀幹 Fukuoka Prefectural University, 人間社会学部, 教授 (40320353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 純 産業医科大学, 医学部, 教授 (40148804)
吉村 玲児 産業医科大学, 医学部, 准教授 (90248568)
行正 徹 産業医科大学, 医学部, 講師 (80330984)
中野 英樹 産業医科大学, 医学部, 助教 (20369060)
堀 広子 産業医科大学, 医学部, 助教 (80412641)
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Keywords | 民生委員 / 精神障害 / 啓発教育 / 社会精神医学 / 地域精神保健 |
Research Abstract |
平成18年度と同様に、対象者(中間市民生委員)に対して研究の趣旨を説明し、同意を得た上で研究を開始した。同意の得られた対象者には、まず教育前の時点の教育についての意識調査をアンケート形式で実施した。その後、精神疾患に対する理解を深める目的での教育を校区別に各4回(5月、8月、10月、2月)、計17回実施した。教育後は毎回アンケートを配布して、各々の理解度を調査した。4回の研修内容は、統合失調症、自死遺族の心理、認知症、自立支援法であった。毎回9割程度の出席率であり、大多数の参加者は研修を有意義なものとして受け入れていた。研修会では極力地域の事例を取り上げ、座談会方式で校区別に1時間で実施した。研修を通じて参加者の戸惑いが少なくなり、活発な議論が増えてきた。内容別では特に認知症についての関心が高く、普段の活動の中で高齢者の問題事例に多く関わっているという話が数多く出された。教育後アンケートの結果では、統合失調症や自死遺族の心理について今回の研修ではじめて知ったが、よく理解できたとの回答が多かった。平成20年度は、4回の研修会を6校区別に実施する予定である。内容は、地域見守り活動、地域特性に応じた支援法、行政機関との連携、自殺予防対策を予定している。次年度は本研究の最終年度であり、民生委員のニーズに合わせた研修のあり方、精神医療に従事する地域の専門職員と民生委員との連携のあり方を報告書にまとめる。
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Research Products
(2 results)