2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管の延髄圧迫による高血圧-磁気共鳴画像による検討-
Project/Area Number |
18591327
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 昭喜 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80148874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日向野 修一 東北大学, 病院, 准教授 (20173148)
麦倉 俊司 東北大学, 病院, 助教 (20375017)
梅津 篤司 東北大学, 病院, 助教 (40370259)
阿部 高明 東北大学, 病院, 講師 (80292209)
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Keywords | 高血圧 / 神経血管圧迫 / 延髄 / MRI |
Research Abstract |
2007年度においては、まず研究対象となる高血圧患者について、研究分担者と再協議を行った。本研究にて画像上着目される下位脳神経への血管圧迫所見は非常に微妙な変化であり、その判定は横々な要素に左右されうる。例えば、加齢に伴う動脈硬化性変化により血管の蛇行が強くなった場合、血管の走行が下位脳神経に非常に近接し、神経血管圧迫があるように見えることが少なくない。そのような症例では、高血圧の原因として神経血管圧迫かあるのか、単に動脈硬化性変化の結果として血管の蛇行か強くなっただけなのか、画像から判定することは不可能である。そのため、本研究の対象とする高血圧患者は、50才未満の若年成人に限定することとした。限定することにより被験者の募集に遅延が生じることが懸念されたが、本研究の評価の根幹に関わることであるため、やむを得ないと考えた。 また、先行文献を検討したところ、神経血管圧迫を含む神経原性高血圧では血液中のカテコラミン群が異常高値を示すことが示唆されたため、臨床データの検討項目に追加することとした。 本年度は、24名の若年性高血圧患者に対し、前年度に検計したプロトコルに従って高磁場(3テスラ)MRIにて撮像を行い、画像データを取得した。 性および年齢を一致させた健常ボランティア7名についても同様に、画像データを取得した。 更に、生活習慣や理学的所見、検査所見などのデータも取得し、データベース化した。
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