2007 Fiscal Year Annual Research Report
患者固有の画像情報を利用した画像検索システムの開発
Project/Area Number |
18591350
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
杜下 淳次 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 准教授 (40271473)
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Keywords | 画像データベース / 画像認識 / 胸部単純X線写真 |
Research Abstract |
平成19年度は、平成18年度に助成金で購入した大容量のハードディスク(500ギガバイト)4台を組み込んだ高速ワークステーションと、平成19年度に購入した画像表示用パーソナルコンピュータを活用して以下の内容で研究を進めた。 1)データベースの改良について平成18年度に集めたディジタル胸部X線写真36、228枚の画像データベースから、男性のみ15、950枚のデータベースと女性のみ20、278枚のデータベースに分類した。さらに、各データベースに含まれる画像のマトリクスサイズを、512×512と64×64の2種類作成した。大きいマトリクスサイズは、主にbiological、fingerprintsの開発に用い、小さなマトリクスサイズは、ある画像(ターゲット画像)を探索するテストするために用いた。 2)患者に固有の画像情報(biological fingerprints)について 大規模な画像データベースから、特定の個人の画像を探索するために、5つのbiological fingerprints(胸部写真全体、肺尖部、心陰影部、右下肺、上縦隔部)の有用性を見出し、これらを組み合わせて画像を自動的に探索する手法を開発した。具体的には、各biological fingerprintsにおける相関値を計算し、5つのbiological fingerprintsの相関値の合計を探索に用いた、開発した手法の有用性を上記画像データベースで試したところ、200のターゲット画像のうち約75%が類似度第1位として探索でき、有望な初期結果が得られた。 3)アルゴリズムの開発について開発した手法で画像を自動的に探索できなかった理由を調べるために、それらの画像を詳細に観察し、新しいbiological fingerprintsの開発を開始した。
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