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2006 Fiscal Year Annual Research Report

VWF-CP遺伝子導入による、血管内ステント挿入術後の血栓性動脈閉塞の予防

Research Project

Project/Area Number 18591355
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

田村 正三  宮崎大学, 医学部, 教授 (60150439)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢野 貴徳  宮崎大学, 医学部, 講師 (20315378)
畠山 金太  宮崎大学, 医学部, 講師 (60325735)
山下 篤  宮崎大学, 医学部, 助手 (90372797)
KeywordsVWF-CP / 遺伝子 / 循環器・高血圧 / 平滑筋細胞 / 血栓
Research Abstract

<研究目的>
動脈の血栓形成においては、血小板の血管壁への粘着がその始まりであるが、その過程で必要不可欠な物質がvon Willebrand因子(VWF)である。ステント挿入術後の血管では、高度な動脈硬化性病変部と同様、高ずり応力下のもとVWFが過剰に発現・作用し、血管形成術後の血栓形成を来たしていることが示唆されている。今回の研究では、VWFの切断酵素であるVWF cleaving protease(VWF-CP)を遺伝子導入で病変部にのみ持続高発現させることにより、抗血栓作用の有無を検討し、血管内治療後の血栓性閉塞を防止することを目的とする。
<研究内容と結果>
1)遺伝子組換えベクターの作製
VWF-CPの組換えアデノウイルスを作製した。この組換えアデノウイルスにはサイトメガロウイルスの初期プロモーターが組み込まれており、その末梢側に目的蛋白のcDNAを入れ込むことにより、動物細胞内にてある一定期間、持続的に蛋白を強制発現させることが可能となる。
2)培養細胞への導入実験
まず、作製した遺伝子組換えベクターによる遺伝子導入効率を培養細胞にて検討した。培養細胞にはヒト血管平滑筋細胞を使用した。この細胞に対し、組換えアデノウイルスにて遺伝子を導入した結果、持続的に目的蛋白が発現することを確認し、培養液中での酵素活性の上昇を認めた。
3)動物実験モデルの作製、遺伝子導入、評価
動脈硬化性病変モデルは、SDラットの外頚動脈より2フレンチ径のバルーンカテーテルを総頚動脈内に挿入し、内膜を傷害することによって作製した。組換えアデノウイルスベクターを使用し、同血管に遺伝子導入を行ったのち、蛋白発現量、酵素活性測定を行った。この結果遺伝子導入により動脈硬化性病変モデル血管において目的蛋白の持続的発現を確認した。今後この遺伝子導入血管における抗血栓効果を検討する予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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