2007 Fiscal Year Annual Research Report
固形癌の放射線感受性を評価するためのPET薬剤の開発及び実用化
Project/Area Number |
18591374
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
田沢 周作 Foundation for Biomedical Research and Innovation, 分子イメージング研究グループ, 客員研究員 (80393346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 英之 群馬大学, 大学院・医学系研究科・分子画像学講座, 准教授 (00393348)
松本 圭一 京都医療科学大学, 医療科学部・放射線技術学科, 助教 (60393344)
千田 道雄 財団法人先端医療振興財団, 分子イメージング研究グループ, グループリーダー (00216558)
坂本 攝 財団法人先端医療振興財団, 分子イメージング研究グループ, 客員研究員 (40344402)
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Keywords | ATSM / FMISO / 固形癌 / 放射線治療 / 治療効果予測 |
Research Abstract |
癌治療法の一つである放射線治療では低酸素状態の腫瘍細胞は放射線に対する感受性か低くなり、固形癌、特に、肺癌、頭頚部癌及び子宮頚癌において十分な治療効果が得られない。 PETによって非侵襲的にイメージングすることは、固形腫瘍における低酸素領域の機能を把握し、放射線治療の治療方針を決定する上で、重要な診断方法である。本研究では、^<64>Cu-ATSMの製剤化における3種類の可溶化剤(HP-β-CyD、Ursodeoxycholic acid、Tween 80)の効果について検討を行った。 製剤の24時間後の純度をラジオHPLCを用いて分析した結果、可溶化剤を用いないで生食のみで製剤化した場合は70%まで低下し、1%Tweenを用いた場合は完全に分解し、HP-β-CyDとUrsodeoxycholic acidを用いた場合は24時間後も製剤化直後の純度を維持することができた。 EMT6移植担癌マウスを用いて生食製剤^<64>Cu-ATSMとHP-β-CyD製剤^<64>Cu-ATSMの体内分布を比較した結果、HP-β-CyD製剤の方か腫瘍対血液比と腫瘍対筋肉比が高い傾向にあった。また、正常ラットの全身イメージングを経時的に撮像したところ、HP-β-CyD製剤の方が肝臓、肺、心臓、腎臓などの臓器からのクリアランスが速い結果が得られた。
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