2007 Fiscal Year Annual Research Report
TL-シートによる治療用密封小線源の最適配列決定システムの開発
Project/Area Number |
18591390
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
岩田 和朗 Nara Medical University, 医学部, 講師 (00201343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 廣吉 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10150799)
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Keywords | Pd-103 / I-125 / Au-198 / thermoluminescent sheet / brachy therapy / dosimetry / radiation therapy |
Research Abstract |
1、TL-シートによる組織内刺入用密封小線源近傍の線量分布測定 低エネルギー組織内刺入用口線源Pd-103(Model200:Therangenucs Co.,USA)について、TL-シートによる線源近傍の2次元線量分布測定を行い、わが国で臨床使用されている線源I-125,Au-198と比較した。その結果、線源から10mm以内の近傍では、線量分布勾配はPd-103、I-25(Model 6711),Au-198の順で大きくなった。Pd-103に関して TL-シートから得られたanisotropy functionは、米国医学物理学会の報告(AAPM TG-43 report)によるMonte Carloと比較したところ、5mmで10%,10mmで7.5%以内で一致した。結論として、TL-シートは低エネルギー口線源近傍の2次元線量分布測定に簡便な測定素子として、その有効性が明らかになった。Pd-103は線源から10mm以内の近傍ではI-125(Model 6711),Au-198に比べて線量は大きく、10mm以上離れると急激に減少し、線量分布の観点からPd-103はより理想的な線源と考えられる。 2、マルチコアCPUによる並列処理プログラムの作成 近年、コンピュータの高速処理のためマルチコアCPUが普及してきた。われわれはオペレーティンシステムにLinuxを用いた従来の逐次プログラムをOPENMPIにより並列処理化を行った。その結果、システム全体として、コアCPU数と比例関係に近い処理速度が得られ、システムの性能の向上が期待できる。 TL-シートから得られたanisotropy functionは、米国医学物理学会の報告(AAPM TG-43 report)によるMonte Carloと比較したところ、5mmで10%,10mmで7.5%以内で一致した。結論として,TL-シートは低エネルギーロ線源近傍の2次元線量分布測定に簡便な測定素子として、その有効性が明らかになった。Pd-103は線源から10mm以内の近傍ではI-125(Model6711),Au-198に比べて線量は大きく、10mm以上離れると急激に減少し、線量分布の観点からPd・103はより理想的な線源と考えられる。
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Research Products
(2 results)