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2007 Fiscal Year Annual Research Report

線維芽細胞増殖因子・生体吸収性ポリマー複合体の局所投与による大動脈瘤治療

Research Project

Project/Area Number 18591402
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

佐藤 成  Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 講師 (20250764)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松原 光伸  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30282073)
渡辺 徹雄  東北大学, 病院, 助教 (50291266)
後藤 均  東北大学, 病院, 助教 (00400333)
深山 紀幸  東北大学, 病院, 医員 (80451566)
Keywords大動脈瘤 / 線維芽細胞増殖因子 / 生体吸収性ポリマー / 弾性線維 / 平滑筋細胞 / MMP-9 / ラット
Research Abstract

エラスターゼ注入ラット動脈瘤モデルに対して,bFGF含有ゼラチンスポンジシート(Gelatin sponge sheet: GSS)を用いて,大動脈瘤の進展に対する影響を検討した。
18年度までの結果を踏まえて,非治療群,GSS治療群,bFGF 100 ng含有GSS (bFGF+GSS)治療群の3群において14日間の治療を行った。14日目の大動脈径はGSS治療群ならびにbFGF+GSS治療群において,非治療群と比較して大動脈径の拡大が有意に抑制されていた。病理組織学的所見ではbFGF+GSS治療群において最も弾性線維,中膜平滑筋細胞数が保たれていた。GSS単独治療群においても,病理学組織学的所見に改善傾向を認めたため,内因性のTGF-b,bFGFの免疫染色を行ったところ,GSS治療群とbFGF+GSS治療群両者で陽性細胞を多く認めた。また,RNA発現の検討では,bFGF+GSS治療群におけるMMP-9のRNA発現が,他の2群と比較して有意に低下していた。さらに,エラスターゼを75分注入したモデルにおいて治療効果を検討したところ,非治療群では50%に大動脈の破裂を認めたのに対して,bFGF+GSS治療群では破裂率は22%と半減していた。
以上の研究より,低用量のbFGFだけでなくGSSそのものもラットAAAの進展を抑制する効果を持っていることが明らかとなった。GSSは分解される過程で内因性の成長因子の産生を誘導し,これが大動脈瘤の進展を抑制する1つの要因であることが示唆された。また,bFGFは平滑筋細胞の増殖を促進し,さらにMMP-9のRNA発現を抑制することによって,弾性線維の破壊を抑えていた可能性があり,これらにより破裂を抑制している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 塩基性線維芽細胞増殖因子を含有させたゼラチンスポンジシートによる腹部大動脈瘤進展抑制効果2007

    • Author(s)
      深山紀幸
    • Organizer
      日本外科学会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2007-04-12

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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