2006 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムin vivoイメージングシステムを用いた新しい膵癌実験モデル
Project/Area Number |
18591444
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
内田 英二 日本医科大学, 医学部, 助教授 (70176684)
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Keywords | 膵癌 / 実験モデル / イメージング |
Research Abstract |
1.ハムスター膵癌細胞にルシフェラーゼを導入した細胞(PGHAM-1-Luc)のin vitro特性の検討 PGHAM-1細胞にAdeno-Associated Vectorにてルシフェラーゼ遺伝子を導入したPGHAM-1-Luc細胞は長期継代により生物学的特性が変化し、多様性を示すことが明らかとなった。そのため、厳密なクローニングが必要とされ、PGHAM-1-Luc-1からPGHAM-1-Luc-5の5つのサブクローンがえられた。この5つの細胞をルシフェラーゼの遺伝子から発する微弱な光を超高感度CCDカメラで捉えるIVIS Imaging System(IVIS 100 System, Xenogen社製)を用いて、in vitroでリアルタイムに生体反応を観察したところ、PGHAM-1-Luc-1が一番強い蛍光を発することが明らかとなり、今後の実験ではPGHAM-1-Luc-1を使用することを確認した。PGHAM-1-Luc-1の増殖能は、倍加時間で18.2時間とPGHAM-1細胞の14.4時間に比しやや低下していた。 2.PGHAM-1-Luc-1を用いたin vivo移植実験 膵内移植実験:同細胞を5x10^6個を4週齢雌性ハムスター膵脾葉に移植し、発生する膵腫瘍、転移を観察した。移植後14日の観察で全例に膵腫瘍がIVIS Imaging Systemで確認され、そのうち1例で膵腫瘍のほかに転移が見られ、剖検時所見と一致した。病理組織学的には中分化から低分化腺癌で、PGHAM-1細胞に比し、分化度がやや低下したのが確認された。次年度にて、詳細な経時的観察とともに、脾内移植、腹腔内移植と比較し、本モデルの有用性を検討する。
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Research Products
(2 results)