2007 Fiscal Year Annual Research Report
単塩基多型による食道癌発癌高リスク群の同定とテーラーメード医療への応用
Project/Area Number |
18591451
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
森 隆弘 Nihon University, 医学部, 講師 (00323030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永瀬 浩喜 日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (90322073)
今井 高志 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究リーダー (50183009)
山田 章吾 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60158194)
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Keywords | 食道癌 / 発癌感受性 / 単塩基多型 / 多因子発癌 / 予後 |
Research Abstract |
平成20年2月までの研究で、約300例の食道癌患者より文書による同意を得、それらの患者末梢血からのgenomic DNAの抽出は終了している。230例までのgenotypingおよびhaplotypingの結果からSNPsと食道癌の予後に有意な関係が示唆されている。SNPsの頻度から食道癌患者全体の10〜20%であり、統計学的な解析を可能にするには今後さらに100から300例ほどの食道癌患者からの採血、DNA抽出が必要と見込まれる。このため、日本大学医学部倫理委員会に申請し、共同研究施設として同院放射線科症例での採血も可能とした。また、埼玉県立がんセンターとも共同研究を締結し、同センターからは、約120症例が見込まれている。更に、東北大学倫理委員会にも近日申請予定で、同学腫瘍内科とも共同研究を締結する予定であり、今後、症例は更に増えるものと思われる(腫瘍内科からは70-80症例が見込まれる)。このように、今後は日本大学病院、東北大学病院、水戸医療センターにおいて症例を積み重ねる予定で、総計250例ほどが見込まれている。 上記のように総計約600例のgDNAが見込まれ、これらのAURKA遺伝子のSNPsのhaplotypeの確定は、これまで通り、pyrosequence法によりgenotypeを決定し、更に2つの機能的SNPsがいずれもheterozygoteの場合はcloningおよびsequencingによりhaplotypeを決定するが、この方法に加え、MASS ARRAYを使用して行う予定である。統計解析用ソフトによる多変量解析などにより、これら遺伝子のSNPsと食道癌発癌およびその予後との関係を検討する予定である。
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