2006 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌、食道癌における術後アジュバントとしての癌ワクチン療法の開発
Project/Area Number |
18591459
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
河野 浩二 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助教授 (40283204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須貝 英光 山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (10345712)
赤池 英憲 山梨大学, 医学部附属病院, シニアレジデント (00402032)
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Keywords | 癌ワクチン療法 / 食道癌 / 樹状細胞 |
Research Abstract |
本申請研究は、食道癌を対象とした放射線照射術後アジュバント療法として、HER-2とMAGE-3(HLA-A2拘束性、ELA-A24拘束性)を標的抗原とした癌ワクチン療法(prospective control study)を実施し、免疫学的評価とその臨床効果を検証することを目的とした。現在までに食道癌で根治的放射線照射がなされた症例5例を対象として実施した。抗癌剤単独群と抗癌剤+癌ワクチン療法併用群に振り分ける。抗癌剤はTS-1 80mg/m^228日間連投、14日間休薬を2ヶ月間実施する。癌ワクチン療法は抗原ペプチドと成熟樹状細胞を皮内投与する方法で2週間に1回投与、計5回投与とする。各群15例を目標症例数とし、Primary endpointはoverall survivalとdisease free survivalであり、secondary endpointは免疫学的評価である。現在までの5症例では、副作用は軽微であり、全例治療を完遂している。免疫学的評価として、抗原に対する特異的反応を我々が確立したElispot assay systemで検討し、5例中4例において癌ワクチン療法により抗原特異的反応が誘導された。臨床効果としては、5例中3例に腫瘍の再燃が認められており、PDと判定した。以上の結果をふまえ、今後は本臨床研究の症例の蓄積を重ねるとともに、手術後の再発予防投与の新たな臨床試験を実施する予定である。
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Research Products
(5 results)